きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

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老前整理

2017年10月28日
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カテゴリ:老前整理
できることからすこしずつ 老前整理(4) 今後の暮らしを考える
坂岡 洋子

最終回は、これからの暮らしをどのように考えるかです。老前整理を始める動機は人それぞれです。

なぜ片付け?
もう片付けたという方や、その必要はないと思われる方には不要ですが、よくわからない方は図を埋めてみてください。「なぜ」の理由は人それぞれです。「スッキリ暮らしたい」や「いずれ引っ越しするから」「安全面と災害に備える」「娘夫婦と同居する」などなど。
わたしのセミナーに参加された、60代後半で一人暮らしの女性Kさんはある日、元看護師の経験から「このままでは家で具合が悪くなり救急車を呼んでも、物が邪魔になって担架で運び出してもらえない。今すぐ片付けなければ!」と思ったそうです。Kさんの日常はボランティアで忙しく、のんびり家で過ごすことはほとんどなかったそうです。この場合の「なぜ」は、Kさんにとって生死にかかわる問題です。


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大きな家具が粗大ゴミに

友呼べる家に
他には女性に多いのですが、「友だちを呼べる家にしたい」があがります。物と友だちと関係があるのかと不思議に思う方もあるかもしれませんが、大ありです。「片付いていないと、友だちを呼べない」と考える女性が多く、片付ける動機になります。そして、年を重ねるほど身近な人間関係が大切になります。困った時に助けあえる人、話を聞いてくれる人は、かけがえのないものです。
以前、セミナーで70代の男性にかなえたい望みを聞くと「友だちがほしい」と答えられて驚きました。確かに人間は一人で生きていくのは難しい。暮らしを考えるということは、物の問題だけでなく、「どのように、だれと共に生きるか」を考えることにもつながります。


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80代男性の処分品

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20年余り眠っている本

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バックで障子が閉まらない

自分を慈しむ
また、一人暮らしの女性から時々「将来ゴミ屋敷になりそうで不安です」というご相談があります。無理をせず、できることから少しずつ整理してくださいと勧めます。
深刻なケースもあります。60代の女性E子さん.は、ネットカフェで寝泊まりし、転々としているうちに倒れ、救急車で病院に運ばれました。そこでわかったのは、一戸建ての家があるのに、ゴミに占領されて生活ができなくなったということでした。
なぜかといえば、両親が亡くなり、一人暮らしのE子さんは出勤時間が不規則な仕事で、決まった時間にゴミが出せなかったからです。これが何年も続いた結果がネットカフェです。
ほとんどの人は、住めなくなる前に何とかできなかったのかと思われるでしょう。たぶん本人も、はじめは大した問題ではないと思っていたのでしょう。そして気がついた時には、どうにもならなくなっていた。
残念ながらE子さんには悩みを相談したり、片付けを手伝ってくれる友だちもいなかったようです。小さな問題はだれにもありますが、それを放置しておくと、このような大きな問題になることもあるのです。
最後に、老前整理の経験者からいただいた言葉で、締めくくらせていただきます。

「老前整理とは、自分を大切にすること、慈しむこと」
(老前整理コンサルタント)(おわり)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2017年10月27日付掲載


「老前整理」と言っても、片づける意欲、目的がないと苦痛になるだけです。
先日、整理ダンスの引き出しと段ボール箱の中のタオルなどを片づけました。45リットルゴミ袋で2個分出てきました。
古い本の整理は僕の最大の課題かな。20年読んでいなくても、仕事の上で必要になってくるものがあるから…






最終更新日  2017年10月28日 20時05分14秒
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2017年10月21日
カテゴリ:老前整理
できることからすこしずつ 老前整理(3) 仕分けルールに沿い
坂岡 洋子

今回はいよいよ実行です。順を追って考えていきましょう。

“五つの鉄則”
守っていただきたいことで、表①についてご説明します。
1 一度に片付けようとすると、疲れて寝込みます。仕分けをしながら、これからの生活に必要な物かどうか考えるため、時間がかかるからです。
2 最初から完壁にしようとすると続きません。
3 家族の物に手を出すと、必ずトラブルになります。夫婦、親子でも価値観は違います。まず自分の物を片付けること。
4 片付ける前に収納用臭を購入して物を詰め込んでも、解決にはつながらない。物を減らすことが先決です。
5 仕分けは、「まだ使える」でなく、本当に「使う」かどうかで判断します。


表① 老前整理の鉄則
1 一度に片付けようとしない
2 最初から完壁を目指さない
3 家族の物には手を出さない
4 片付け前に収納用具を買わない
5 「使える」と「使う」は違う


「いつまでに」
次は表②のように書き出してください。
具体的に「どこを」もしくは「何を」片付けるか三つ決めて、「いつまでに」と、おおよその日付を入れます。たとえば押し入れは11月30日まで、洋服は12月15日までというふうにざっくり決めてください。この「いつまでに」がないと「いつか」や「そのうち」で、何年たっても進みません。
さて、ようやく仕分けです。多くの方がここで立ち止まってしまいます。押し入れの中から出した物をながめて「まだ使うかも」と、また元に戻してしまうのです。


表② どこ(場所)または何(物)をいつまでに片付ける
例 押し入れ  11月30日までに
  洋服    12月15日までに
1  
2  
3  


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すべて着る洋服ですか?

基準で考えて
そこでルールを作りました(表③)。これに沿って考えてみてください。
1 「今、役に立っている物」とは着ている洋服、使っている日用品のことです。これは大切に使う。
2 「思い入れのある物」は日常の役には立ちませんが、かけがえのない物です。本当に残しておきたい大切な思い出を厳選してください。
3 「役にも立たず、思い入れもない」、つまり使い道はないのにただ保管している物。これは思い切って処分です。
「4 洋服」と「5 日用品」の(  )の中には乙ご自分で数字を入れてください。何年でもよし、線引きをするための基準ですから自由です。たとえば20年と決めたら、20年以上前の物で「着ない」「使わない」「大切にしたい思い出もない」場合は迷わず処分です。(処分はリサイクルも含む)
6 「使える物は使う」は押し入れに眠っている物。まだ着られる洋服ならしまいこまずに着る、日用品で使えるなら出して使う。しまいこむからそのまま忘れて眠っているのです。


表③ 仕分けのルール
1 今、役に立っている物は捨てない
2 思い入れのある物は捨てない
3 役にも立っておらず、思い入れのない物は捨てる
4 (  )年以上着ていない洋服は処分
5 (  )年以上使っていない日用品は処分
6 使える物は使う


個数決め処分
三つのやり方があります。第一のやり方は、1日20分とか時間を決めて仕分けに集中する。次は1日にタンスの引き出し1段や段ポール箱一つとか場所を決める。
これらが難しい、物が多すぎて何から手をつければよいかわからない場合は三つめの方法。1日三つなど個数を決めて処分です。部屋を見回し、書けないボールペン、欠けた茶碗、片方だけの靴下など使えないものを捨てましょう。1日のノルマはこれで終わりです。
毎日続ければ1カ月で約90個の不要なものが処分できます。
難しく考えず、ご自分が取り組みやすい方法ではじめてみてください。
(老前整理コンサルタント)(金曜掲載)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2017年10月20日付掲載


「一日に1つずつ処分」「毎日継続して処分」「毎日続けて1カ月」これが大変です。






最終更新日  2017年10月21日 13時47分29秒
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2017年10月14日
カテゴリ:老前整理
できることから少しずつ 老前整理(2) 過去を振り返って
坂岡 洋子

今回は具体例をご紹介しますが、その前にお宅に物が多いかどうか、チェックリストで調べてみましょう。六つの項目を挙げましたが、「はい」にいくつチェックが入りましたか。「はい」の数が多いほどお宅に物が多いはずです。六つという人は、たぶん物だらけだと思います。
なぜこのようなチェックをしていただくかといえば、物が一人で歩いて家の中に入ってくることはなく、誰かが買う、もしくは誰かにいただいた、つまり、原因があるからです。


【チェックリスト】
 はいいいえ
・おまけに弱い  
・安いとつい買ってしまう  
・何でも多めに買っておく  
・紙袋は全部取っておく  
・必要かどうかより「欲しい」ので買う  
・もらえる物は何でももらう  


「安い」と買う
「安い」と買う。たぶん、一番多いのがこの項目だと思います。確かに「安い」は魅力的です。
では「安い」からとバーゲンで買った洋服をすべて着ていますか、食料品は使い切っていますか。
みなさん一つや二つは思いあたることがあるでしょう。いくら安くても、着ない、使わないでは、それこそもったいないです。
あと、紙袋もどこのお宅にも多いものです。これも、もったいないと取っておくけれど、紙袋で押し入れ半分がいっぱいになったらどうでしょう。押し入れのスペースがもったいないと思いませんか。「もったいない」も視点を変えてみることです。


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食器棚の上。地震で物が落ちてくる

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本人には思い出の品だけれど、家族には邪魔

「いつか使う」
夫婦の会話が年々減っていませんか。かといって突然「これからどうする?」では、会話は進まないでしょう。そこで「いつか使う」と思って残してある物を取り上げてください。
たとえば、昔の大きなステレオやVHSのビデオデッキ。残している理由は「レコードがあるから聴く機会があるかも」で、ビデオデッキなら「好きな映画をVHSのテープにとってあるから」でしょうか。
では、この1年で聴いたレコードは?見たビデオは?そうなのです。このままではVHSのテープは劣化してしまいます。本当に大切なら保存の方法を考える必要があります。
レコードやビデオをDVDなどに録音、録画し直すかどうか。夫婦でも好みや価値観が違うのは当たり前です。「このビートルズのレコードを買うためにアルバイトをした」や「実はこの歌手の追っかけだった」など、お互い知らなかった話も出てくるかもしれません。またステレオもデッキもないのに、レコードやテープが残っているお宅も多いです。
ほかにも「いつか」と思って、そのままになっている物がありませんか。


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20年以上前の結婚式の引き出物

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壊れたオーディオもそのまま…

物と向き合う
夫婦でビデオやレコードをどうするかを考え、物と向き合っていると、次の課題が見えてくると思います。また、ご夫婦だけでなく、ひとり暮らしの方も、自分と会話をするつもりで「このレコードの歌手は好きだったけど、今は興味がなくなったから処分しよう。長い間ありがとう」と、整理を始めてみてください。
人と同じで、それぞれの物にも歴史があり、思い出があります。ただ「捨てる」のではなく、いま一度過去を振り返り、今、本当に大切な物、必要な物を考えることが、これからの暮らしを考えることにつながるのではないでしょうか。
(老前整理コンサルタント)(金曜掲載)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2017年10月13日付掲載


チェックリストでは、買い物の時の「紙袋」は取っておく方ですが、他は全部「いいえ」です。
そう考えてみると、本棚の中には若いころ読んだ懐かしい本が並んでいますが…
この際に処分してもいいような本もあります。
LPレコードなどはMDに録音したものもありますが、音質の点で残しておきたいものです。







最終更新日  2017年10月14日 22時57分51秒
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2017年10月06日
カテゴリ:老前整理
できることから少しずつ 老前整理(1) 自分が暮らしやすく
坂岡 洋子

家の中に物が多すぎて「なんとかしなければ!」と思っておられませんか。
そこで老前整理です。このことばを初めて知ったという方も多いでしょう。どういう意味か。ひとことでいえば、老いる前に身軽になって快適に暮らしましょうというご提案です。
これは単に物だけの話ではありません。物を手放すには、これからどう生きるかという生活設計がなければ、要・不要が決められないのです。つまり、これからの生き方を考えることから始めるのが老前整理です。
また、生き方には物だけでなく、安全や家族の問題や人間関係も避けては通れません。とはいえ難しく考えるのではなく、できることから少しずつマイペースで進めていただければと思います。
そこで今回は、なぜ老前整理が必要なのかについて、第2回は具体例と問題点、第3回は行動するための方法、最終回はこれからのより良い暮らしについてご紹介します。


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空いている部屋はガラクタの物置に

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古いVHSビデオテープがこんなに

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カビの生えたVHSビデオテープ

命にかかわる
私が老前整理の必要性を感じたのは、在宅介護の現場でした。長年インテリアの仕事をしてきて、超高齢社会に向けバリアフリーの問題を考えるために現場に入ろうと思いました。そこでケアマネジャーの資格を取り、在宅介護の現場で働きました。
経験してわかったのは、バリアフリー以前の物の多さでした。廊下に手すりをつけても、段ポールの箱が邪魔で手すりが使えない。車いすが使えればひとりでトイレに行けるのに、物に通路をふさがれて使えない。
また安全面でも、床に置かれた物につまずき、転倒、骨折、入院のケースも少なくないのです。
これは、ヘタをすると命にかかわる問題です。
このように物が多すぎて、介護をうける人、介護をする人にも大きな問題で不便、不自由な生活を強いられているのです。そして頭ではわかっていても、すぐ行動に移せるかというと、簡単ではありません。
長年ためこんできた愛着のある物を、手放すのは難しい。ましてや介護をうけている、つまり体調不良では無理です。介護をしている家族の多くは疲れ果て、日々の暮らしで精いっぱいです。


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紙類などがたまると、必要な書類を探すのにひと苦労

一番大切な物
そこで、この問題を解決するには老いる前に、つまり気力・体力・判断力が必要だと思いました。なぜかといえば、物の要・不要を決断するにはエネルギーが必要だからです。次の体力はもうおわかりだと思います。
最後の判断力は認知症の心配ではなく、これからの生活設計を客観的に考えられるかということです。「まだまだ元気」ではなく、「いずれは老いる」ということを受け入れられるかです。
家の中を見回してみてください。もったいない、まだ使える物があふれていませんか。余計な物が多すぎて必要な物が使えない、見つからないことはありませんか。
物の多い「家に合わせて」暮らすのではなく、「自分が暮らしやすい家」にして身軽になりませんか。この機会に、一番大切な物は何かを考えていただければと思います。
(老前整理コンサルタント)(金曜掲載)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2017年10月6日付掲載


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僕の自宅でも、すでに、VHSビデオデッキが無くなったにも関わらず残っているVHSテープ。

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自宅の机の上。新聞の切り抜きなどが散らばっている。

日を決めて、整理しないといけませんネ!






最終更新日  2017年10月06日 22時05分45秒
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