ウイーン オペラ座楽屋へ潜入
旅先では、思っていもいないような経験をするものです。ウイーンのオペラ座では一般の方は、入れない楽屋へ入れてもらいました。何も、知り合いがいて案内されたのでもなくビップ待遇で、案内されたのでもありません。知らない間に、楽屋に入り込んでいたのです。立派な装飾の入り口があったので何の迷いも無く、オペラ座の入り口だと思い入り込みました。何の迷いも無く入る私を守衛の方は、関係者と思ったのでしょう呼び止められることも無くスイスイ中へ入っていきました。誰も何にも言わないし私を気にする様子もありません。でも、何だか変です。大きな道具がいっぱい置いてある風景をみてやっと、そこが楽屋だと分かりました。慌てて、外へ出てグルリと建物の周りを周ってやっと本当の正面玄関らしきところを見つけて入りました。多分、守衛の方の目を盗んで楽屋へ入り込もうとしていたらその気配を読み取られてきっと、誰かに呼び止められたでしょう。でも、何の迷いも無く入っていく私を関係者だと思って、誰も気に留めなかったのでしょう。ある状況の空気に溶け込むコツはその空気にあわすことではなくて、いつもの自分の平常心でいる事かもしれません。その平常心が、何かをしようという画策した心になった時その中から、ひとり浮いた存在になるのでしょうね。今度、オペラ座の楽屋へ入り込もうとしたらきっと、守衛の方に止められるでしょう。あ~、あの楽屋の中をもっと見ておくんだった…残念!