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2014/08/22(金)11:24

JAソーラー、上半期モジュール出荷833.8MWで66.1%増加

JAソーラー(晶澳太陽能)(79)

 JAソーラー(晶澳太陽能)は、太陽電池セルからモジュールへの事業シフトと、日本、中国および欧州向けのモジュール出荷拡大にともない、2014年第2四半期のソーラー製品出荷合計が受託加工を含め、当初見通しの670~700MWに対して681.8MWと前期比6.8%増加し、前年同期比47.0%増加した。  このうち太陽電池セルは236.0MWで前年同期比12.5%増加したものの、前期比5.6%減少したが、モジュールは445.8MWで前期比14.9%増加、前年同期比75.6%増加した。モジュール出荷は自社プロジェクト向けの43.7 MWを含む。  第2四半期のソーラー製品の地域別出荷比率は、中国向けが26.0%で前期比横ばいながら前年同期比11.8ポイント低下し、日本を含むアジア太平洋が47.1%で前期比5.7ポイント低下したものの、前年同期比12.9ポイント上昇した。また、欧州は13.9%で前期比0.9ポイント減少、前年同期比5.8ポイント減少したが、米国が11.8ポイントで前期比7.1ポイント増加、前年同期比3.3ポイント増加した。  また、上半期のソーラー製品出荷合計は1,319.9MWで前年同期の906.4MWに比べて45.6%増加した。このうち太陽電池セルは486.1MWで20.2%増加し、モジュールは833.8MWで前年同期の501.9MWから66.1%増加した。  同社は、2014年下期に中国向け出荷の拡大に努め、第3四半期のソーラー製品出荷合計は730~760MWを見込んでおり、2014年通年出荷量は従来見通しの2.7~2.9MWから3.1GWに上方修正した。なおモジュール出荷量には自社の下流プロジェクト向けの200MWが含まれる。  なお、同社は第2四半期に製造設備の拡張が完了し、ウエハ年産1.0GW、太陽電池セルおよびモジュール各2.8GWとしており、このうち太陽電池セルは2013年末にくらべて300MW、モジュールは1GW生産能力を拡大した。  好調な製品出荷を背景に、2012年第2四半期業績は売上高が24億元(3.905億ドル)と、前期比6.7%増加、前年同期比52.9%増加した。売上高の増加は、事業のモジュールへ販売へのシフトだけでなく、主要地域とりわけ全体の65.4%を占める中国と日本向け出荷量の拡大によるもの。  なお、売上粗利益は3.679億元(5930万ドル)で前年同期比185.9%増加したが、前期比3.3%減少した。売上粗利益率は15.2%で前年同期の8.1%を大幅に上回るが、2014年第1四半期の16.7%に比べて低下した。粗利益率の前期比低下は、全体的な市場の平均販売価格が低下した中国へのモジュール出荷量の高い割合と、欧州連合(EU)の最小輸入価格の調整が主な要因であった。  基本情報  JAソーラー(晶澳太陽能)  関連記事  第1四半期太陽電池出荷が665.5MWと44.1%増加  2013年太陽電池出荷2.1GWで21.7%増加  多結晶シリコン太陽電池変換効率19%突破  極限環境の太陽電池モジュール性能認定

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