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2015/09/03(木)14:14

未来機械、資本増強でソーラーパネル清掃ロボットの世界展開加速

その他日本企業(2935)

 香川大学発ベンチャー企業の未来機械(香川県高松市)は、ソーラーパネル清掃ロボットの事業拡大のため、第三者割当増資を実施し、新株を合同会社ユーグレナSMBC日興リバネスキャピタル(ESL)が運営するリアルテック育成ファンドが引き受けることで合意した。投資はマイルストン形式で行われ、事業進捗に応じた追加投資が確約されている。  今回の資金調達により、ソーラーパネル清掃ロボットの製品化を進め、海外販売体制の拡充を図るとともに、ESLおよびその関係先から事業化体制の整備などについて総合的な支援を受け、商品を2016年中に量産化し、2021年に売上高30億円を目指す。  ESLの運営母体の一つであるユーグレナは、東証一部に上場した大学発ベンチャーで、イノベーションの事業化に豊富な経験と実績を持つ。また、リバネスは、幅広い研究者とのネットワークと日本の町工場とベンチャー企業のマッチングに強みを持つ。  未来機械が商品化を進めるソーラーパネル清掃ロボットは、ソーラーパネルの上を自動走行しながら、水を使わず清掃できる世界で類を見ないロボット。このロボットは、大人が一人で持ち運ぶことが可能で、作業者がパネルの上に置いてスタートスイッチを押すと、一面に敷き詰められた太陽光パネルの上を自動で走行し、隅々まで清掃する。ロボットには特殊な回転ブラシを内蔵しており、水を使わず砂塵を除去する。  ロボットは、内蔵バッテリにより連続で最大約2時間(標準的な条件で、約400平方メートル)使用でき、清掃が終わると、その場で停止して清掃作業が終了する。この自動清掃機能と設計の最適化により、海外の安価な労働力による手作業での清掃と比較しても、ロボットを利用する場合の方が清掃コストを低く抑えられると同時に、人が作業できないような炎天下の中でも安定した清掃効果が得られる。  その他日本企業の関連記事

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