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テーマ:ニュース(100379)
カテゴリ:その他米国企業c
世界最大の保険・再保険ブローカーであるエーオングループの日本法人であるエーオンジャパン(東京都千代田区)は、太陽電池モジュールの第三者認証機関であるテュフ ラインランド ジャパン(神奈川県横浜市)と共同で、太陽光発電事業に対するプロジェクトファイナンス向けにモジュール製品・出力保証をバックアップする画期的な保険スキームを開発、2015年10月より本格的なサービス提供を開始する。保険は日本で認可を受けている損害保険会社が引き受けを予定している。
太陽電池モジュールは、国際規格(IEC 61215など)に準拠した試験に合格することにより、製品の品質が担保されるものとして認知されている。試験は一定のスクリーニング機能としては役割を果たしているが、太陽電池モジュールの製品寿命に関する(長期)信頼性を評価するには十分ではないと考えられている。すなわち試験に適合しても20~30年の寿命が担保されるとは限らない。さらに、認証試験に適合したモジュールの実フィールドにおける不具合事例も報告されているなど、信頼性に影響を与える太陽電池モジュールの主要部材に対する評価は必ずしも十分ではないのが現状。 また、太陽電池モジュールの現状としては、公称最大出力が100%未満のモジュールが納品されているケースや劣化率が年率0.7%を超えているモジュールが存在するケースがある。 出力低下が発生した場合、モジュールメーカーの出力保証を受けるには、その原因が太陽電池モジュールの欠陥であることを事業主が立証する必要がある。しかし、モジュールの審査、確認を納品時、引き渡し時、引き渡し後に実施していないプロジェクトが多いのが現状。また、モジュールメーカー倒産後のモジュールの欠陥事故を補償する保険が十分ではない。 エーオンジャパンが新たに開発したプランでは、(1)使用される太陽電池モジュールの長期信頼性を明確化するテクニカルデューディリジェンスの導入、(2)テクニカルデューディリジェンスによって最小化した欠陥リスク(モジュールメーカー倒産後)の保険によるカバーの二段構えで太陽光発電事業における長期信頼性の確保を支える。 同スキームは太陽光発電事業者を対象に2015年10月より本格的なサービス提供を開始。3年後に発電能力で計100万キロワットの受注を目指す。 その他米国企業の関連記事 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.10.22 13:43:16
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