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2016/05/25(水)17:34

サムスンSDI、中国の無錫で6月にPVペーストプラント運転開始

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 サムスンSDI(Samsung SDI)は、中国の江蘇省無錫工場で2015年から建設を進めてきた偏光フィルムおよび太陽電池の主要部材となる太陽電池(PV)ペーストの生産ラインのうち、PVペースト生産ラインが完成して試運転を開始、6月から本格生産を開始する。PVペーストの生産ラインは、当初生産規模月産40トンでスタートし、将来は100トンまで拡大可能な設備。  同社は、グローバルな太陽光発電モジュールメーカーの70%以上が集積する中国での需要に対応できる体制を確立したもので、中国でサムスンSDIのマーケティングをさらに加速する。また、無錫工場を中心に、サムスンSDIは最近、新しい太陽光発電市場として浮上しているタイ、マレーシア、インドなどの東南アジア諸国にそのターゲット市場を拡大していく。  サムスンSDIは、2010年に世界市場をリードするPDP電極材料技術に基づくPVペースト事業を開始、2015年にPVペースト事業の6年目を迎え、世界最大のPV市場である中国で最も高い市場シェアを記録した。同社は今回、中国での生産拠点を中心に新製品を開発することにより、グローバル市場でトップの地位を確保する計画。  ニュー・エナジー・ファイナンスによると、世界の太陽光発電市場は年率9%以上の成長が見込まれ、2015年の56GWから2020年には85GWへの拡大が予測され、ポリシリコンおよびPVペーストなどPVの主要素材も高成長が見込まれている。  その他地域企業の関連記事

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