World PV Watcher　世界の太陽電池メーカー

　ソーラーワールド（SolarWorld AG）は、急速に変化する市場環境における競争力強化のため、技術的な理由で効率の低い多結晶ウエハ、セル、モジュールの生産は2017年に停止し、一連の対策により品質戦略を継続し、単結晶シリコン技術とPERC（パッシベーションエミッタリアセル）をベースにした高効率製品の製造・販売に専念する。

　同グループの研究開発拠点であるSolarWorld Innovations GmbHは、統合可能な効率向上プロセスに注力するPERCと、太陽光を前面と背面から電力に変換するBisunモジュールをすでに提供しており、PERCの一層の発展を遂げている。

　構造改善には、アルンシュタットおよびテューリンゲンのシリコンおよび太陽電池セル製造、フライベルクおよびザクセンのウエハ製造およびモジュール製造など、個々のサイトでのバリューチェーンの統合計画が含まれ、アルンシュタットのモジュールとフライベルクのセルの小規模生産ラインが移転される。

　同グループは、こうした規模の経済をより早く達成し、冗長性を減らし、プロセスを単純化、将来の成長のための余地を生み出すことができる。ソーラーワールドは、米国のヒズボロではすでにPERCセルおよびモジュールを独占的に生産している。

　これらの措置は、2019年までに生産、販売および間接費の削減と約400人の従業員削減につながる。ソーラーワールドは、継続的な拡大とその高効率化技術に数千万ユーロの投資を予定しており、厳しさを増すソーラー市場で困難な段階から抜け出し、2019年に約2GWにモジュール出荷を目標としている。

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