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テーマ:ニュース(100336)
カテゴリ:その他欧州企業
バークレイズ証券は、北海道登別市の太陽光発電事業プロジェクトに対する総額89億円の再生可能エネルギープロジェクトボンドを2月22日に組成した。2017年8月、2018年4月に発行したプロジェクトボンドに次いで同社として3件目となる今回の案件は、リニューアブル・ジャパンをスポンサーとし、北海道登別市で開発・建設中の発電容量 (モジュール規模)22MWの太陽光発電事業に対するプロジェクトファイナンスローンを裏付とした信託受益権。 同案件は格付投資情報センター(R&I)より初のプロジェクトボンド向けのグリーンボンド格付(GA1:最上位の評価)およびグリーンボンド原則などへの適合性に関するセカンドオピニオンを獲得しており、プロジェクトファイナンス形式で発行された国内最大規模のグリーンボンド。これにより日本のグリーンボンド市場に、プロジェクトボンド投資家やESG投資をグローバルに展開する複数の大手機関投資家など、新たな投資家層を呼び込むことに貢献した。 また、この案件はR&Iより「BBB」の信用格付けを取得。現行の再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)の下で、電力会社は電力の需給のバランスを保つために太陽光発電の事業者に対して一定のルールに則って出力の制御を要請することができるが、同案件は電力会社から「無制限・無補償の出力制御」の要請を受けるメガソーラーを裏付としている。 「無制限・無補償の出力制御」の対象となる案件がR&Iより信用格付けを獲得するのは初めて。今回格付機関が「無制限・無補償の出力制御」案件について評価基準を定めたことは大変意義があり、これにより今後のプロジェクトボンド市場の拡大とそれによる事業者の資金調達手段の多様化、そして再生エネルギー市場の一層の活性化が期待される。
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Last updated
2019.03.11 10:04:13
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