トラフィグラ、太陽光・風力・電力貯蔵プロジェクトへ投資で新会社

　世界有数の独立系コモディティ商社のトラフィグラ・グループ（Trafigura Group Pte Ltd）は、世界中の太陽光発電、風力発電および電力貯蔵プロジェクトへ投資するため、世界的な資産運用会社のIFMインベスターズとの合弁により、新会社「Nala Renewables」を設立した。 　Nala Renewablesは、今後5年以内に2GWの累積容量を備える、稼働中、建設中または開発の最終段階にある、再生可能エネルギー・プロジェクトのポートフォリオを構築するという、意欲的な目標を掲げている。Nala RenewablesはIFMインベスターズとの合弁会社で、2018年に設立された合弁会社「インパラ・ターミナル」（Impara Terminals）を通じた両社の関係を一層深めるもの。 　Nala Renewablesは、主に欧州、アジアおよび特定の新興諸国でトラフィグラがすでに事業を展開している市場で、再生可能エネルギーを生産しているプロジェクトを特定、建設および運営する。グリーンフィールド・プロジェクトの開発に加え、ポートフォリオの投資プロファイルに適合する、さまざまな開発段階にある資産または企業を取得する機会を厳選し、追及する。 　このほか、Nala Renewablesはトラフィグラ・グループが有する世界中の鉱業、港湾、精錬インフラ資産と接点のあるプロジェクトの建設および運営も手掛ける予定。生産された再生可能エネルギーは、これらの施設に供給される。トラフィグラは合弁会社に対して開発の初期段階にある250MW相当規模のプロジェクトを拠出すると共に、時価ベースにて、再生可能資産に対して長期の供給契約を提供する。 ​その他地域企業の関連記事​​