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2020/12/15(火)15:21

三井化学、日本IBMと太陽光発電関連新ソリューション開発

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 三井化学と日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は、IBMのグループ企業であるTWC(The Weather Company)の天候データを活用し、太陽光発電関連の新たなソリューションの開発を協同して実証および事業開発計画を進め、TWCが保有する高精度な天候データ、日本IBMがもつAIの専門性や知見を用いて、精度の高い日射量データを算出する技術を開発した。さらに、日射量未来予測精度向上と太陽光発電量未来予測をベースとした新たなソリューションの開発および販売計画を策定した。  三井化学は、すでに国内およびインドで太陽光発電の診断・コンサルティング事業を手掛け多くの実績を上げている。また、アジア、中東、アフリカなど、今後太陽光発電プラントプロジェクトの本格化が期待される地域を中心に太陽光発電関連ソリューションビジネスについて、構想策定コンサルティングからソリューション提供、アフターサービスまで展開し、再生可能エネルギーの世界規模での活用に貢献するビジネスを拡大する意向を持つ。  TWCは、2016年よりIBMのグループ企業となった世界で最も予測が正確な気象情報サービス会社。日本IBM内に「アジア太平洋気象予報センター」を設置、気象予報士が24時間365日常駐し、企業向けの気象データをクラウドサービスで提供している。  TWCは、AIを活用して精度が高く、15分毎に更新される500メートル・メッシュという狭い範囲かつ最大15日先までの予報データを収集でき、気温や降水量、風向・風速、気圧といった一般的な項目のほか、直達日射量、体感温度、雲量など、ビジネスへの影響分析に活用するための豊富な予報、現況、過去データをAPIで全世界あらゆる地点で提供している。  また、IBM Weather Operations Centerという総合気象ダッシュボード・ソリューションにより、気象データに衛星データ他多様な地理空間データセットと掛け合わせてビジネスへ影響を分析しあらゆる業種の顧客の意思決定を支援している。  三井化学と日本IBMは、両社のデータやノウハウを活かし、世界各地の日射量を高い精度で算出する技術を開発し精度検証を行った。また、新たなソリューションビジネスとしての日射量および太陽光発電量未来予測サービスのプロトタイプの開発と販売展開計画を作成した。 ​その他日本企業の関連記事​​

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