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2021/11/19(金)09:08

兵庫県立大など、ペロブスカイト太陽電池の耐久性実証

政府・自治体・関連機関(251)

 戦略的国際共同研究プログラム(SICORP) EIG CONCERT-Japan「超空間制御による機能材料」で、兵庫県立大学、紀州技研工業、Solaronix S.A.(スイス)、Fraunhofer ISE(ドイツ)からなる共同研究グループは、炭素電極を備えたペロブスカイト太陽電池の性能が光照射によって回復するメカニズムを提唱し、ペロブスカイト太陽電池で世界最長となる屋外環境20年相当の寿命(耐久性)を加速劣化試験により実証した。  炭素電極を備えたペロブスカイト太陽電池は、①真空プロセスを必要とせず、炭素電極は金属電極に比べて安価であること(製造コスト削減)、②完全塗布型の工程で軽量基板の利用が容易で、軽量性を確保しやすいこと、③主要な材料である炭素電極(グラファイト)とヨウ素の生産量は、日本が世界シェア20~30%を占めており、高い競争力を持つことが期待される。一方、ペロブスカイト太陽電池は寿命が短い(耐久性が低い)ことが最大の課題だった。  今回の研究成果はペロブスカイト太陽電池の実用化に向けて大きな前進となった。従来技術と比較して軽量で作製可能なペロブスカイト太陽電池であれば、これまで導入が困難であった場所にも太陽電池の設置ができるようになり、SDGsの達成に向けた貢献が期待される。 ​政府・自治体・関連機関の関連記事​

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