World PV Watcher　世界の太陽電池メーカー

　LONGi（隆基股份）は、米国のRETC（リニューアブル・エナジー・テストセンター：Renewable Energy Test Center, LLC）が発表した性能・品質・信頼性に関する製品評価レポート「PVモジュール・インデックス 2022」で最も優秀な成績をおさめた。

　6月に発表された同レポートで、LONGiは性能・品質・信頼性の３指標全体で優秀とされる「Overall High Achievement」を獲得した5社のうちの1社となっただけでなく、4年連続で獲得している唯一のメーカーとなった。また、2022年版の11種の個別試験のうち、LONGiは最も多い10種で「High Achiever」を獲得し、LONGi製品の性能・品質・信頼性の高さが確認された。

　RETCは、太陽光発電や蓄電池を含む再生可能エネルギー製品のエンジニアリングサービスおよび安全性･長期信頼性評価のための試験サービスを提供している。そして、太陽光発電パネルについて、IEC認証基準を上回る厳しい試験を通じて、性能、品質、信頼性の3つの指標からモジュールを評価するこの「PVモジュール・インデックス」レポートを2019年以降毎年発行している。

　同レポートの評価のうち、信頼性指標のための評価試験はIEC規格よりも厳しく、高温高湿（DH）試験はIEC規格2倍の2,000時間、PID試験も2倍の192時間、温度サイクル（TC）試験は3倍の600回などが課され、出力の減衰率により評価される。

　性能指標では、LID（光誘起出力低下）試験、LeTID（光･高温誘起出力低下）試験、実使用環境に近い条件（PTC）での出力値とカタログ出力値の比較、さらにモジュール変換効率や発電量シミュレーション結果も用いられる。

　そして品質指標では、新たに直径45㎜もの大きな雹に対する耐久試験も加わり、その試験ではLONGi製モジュールは出力劣化が1％未満と優れた結果を示した。

​LONGi（隆基緑能）の関連記事​