DMG森精機、伊賀事業所で5.4MWの自消型太陽光発電開始
DMG森精機は、DMG MORIグループ最大の生産拠点である伊賀事業所(三重県)の工場棟屋根に、設置面積約13万㎡、太陽光パネル容量約13.4MW(1万3,400kW)の自家消費型として国内最大となる太陽光発電システム導入のため、2022年8月に第1期工事に着手し、計画通り2023年2月1日より第1期の5.4MW(5,400kW)分の発電を開始した。第1期の年間発電量は600万kWh で、伊賀事業所の年間電力需要量の約13%を賄う。 同社は、2024年2月より第2期の約5.2MW(5,200kW)、2024年12月より第3期として約2.8MW(2,800kW)で、合計約13.4MW(1万3,400kW)の太陽光発電を開始する。第3期の発電開始後の年間発電量は1,400万kWhで、伊賀事業所の年間電力需要量の約30%を賄う。 今回導入する太陽光発電システムは、テス・エンジニアリングが提供するオンサイトPPAモデルを採用し、発電する電力は全て自家消費する。これにより、年間約5,300トンのCO2排出量を削減できる。 太陽光発電システムを導入することで、電力需要の変動や燃料問題に左右されない長期にわたる安定電源を確保し、事業の継続と再生可能エネルギーによる CO2排出量の削減を実現する。同社は、持続可能な社会を目指し、カーボンニュートラルや資源循環型の社会に向けた、さまざまな取り組みを行っている。 再生可能エネルギーの活用では、2020年4月より東京グローバルヘッドクォータ、2021年4月より伊賀事業所、また2021年11月より奈良事業所でCO2 フリー電力の購入を開始、国内の全ての拠点でCO2フリー電力を使用している。 さらに、2022年5月には、伊賀事業所でカーボンニュートラルの特性を持つ木質チップを燃料とする、CO2 排出量実質ゼロのバイオマス熱電併給システムが稼働している。また、太陽光発電は、2022年11月から米国のデービス カリフォルニア工場で発電を開始、2025年2月には奈良事業所でも発電を開始する予定。 実際のCO2排出量削減への取り組みを加速する一方で、自社の活動により削減できない CO2排出量に関して、国際的に認定された持続可能な気候保護プロジェクトへ出資することでオフセットし、2021 年よりグローバルで生産する全商品の部品調達から商品出荷までの工程でカーボンニュートラルを達成した。同社が出荷する機械には全世界で 2021年からカーボンニュートラルな体制で生産された商品を表す「GREENMACHINE」マークが付いている。その他日本企業の関連記事