はじめのいっぽのてまえ

四月は君の嘘（1） （月刊少年マガジンKC） [ 新川直司 ]

 ■レビュー内容
　

　「無理かどうかは女の子が教えてくれるさ」
　アニメを見て、漫画を読破しました。まったくもって、こんな王道な話に、こんなにのめり込んでしまうとは思いませんでした。結末を知って読むと、椿の表情やかをりの大粒の涙にグッと来てしまいます。あと、中学三年生とは思えないセリフをのたまう渡くん、ほんとは何歳？

■あらすじ【ネタバレ注意】■

　有馬公生、母の死をきっかけにピアノが弾けなくなった元天才少年。ある日、幼馴染みの澤部椿と渡亮太と共に宮園かをりと会う。かをりはこれからコンクールでヴァイオリンを演奏するのだと言う。かをりの演奏は観客から拍手喝采を受ける。演奏を聞いた公生は、楽しそうに演奏するかをりに興味を持つ。
　学校帰り、渡を待つかをりと出会う。かをりは、公生に渡の代理だと言い、ワッフルの店へ無理やり連れて行く。その店にはピアノが置いてあり、子供達が遊びながら弾いていた。子供達と仲良くなったかをりは公生に子供達と一緒にピアノを弾かせるが、公生は途中でやめてしまう。店を出た公生は、かをりに「ピアノの音だけが聞こえなくなる」のだと言う。そんな公生にかをりは、コンクールの二次予選の伴奏に任命するが、公生は出来ないと断ってしまう。
　コンクール当日、公生は逃げ出し隠れているところをかをりに捕まる。大粒の涙を流し頼むかをりの姿に背中を押されるようにピアノを弾くことにする…。