■レビュー内容
「これは、あたしたちのせいじゃない」
久しぶりの新作、楽しませていただきました。この何でもありのご都合主義、特にムギは…。今回、ムギ大活躍です。一人称がケイとケイイで切り替わるのも面白かった。ぜひ次は、クラッシャージョウの新作をお願いします。
■あらすじ【ネタバレ注意】■
ケイとユリは、惑星ダバラットの衛星キャピタルにいた。ダバラットの総督はルーシファに操られ、違法なハイパーリープの実験を行っている。その調査に二人は来ていたのだった。二人は総督を確保しようとするのだが、邪魔が入りキャピタル内で大暴れを始める。そんな中、いつものクレアボワイヤンスが…。総督を捕まえるため先回りし、ラボへの侵入に成功するのだが、二人の大暴れにラボが誘爆を始めハイパーリープの研究者ラーヤナとともに異世界へ大跳躍してしまうのだった。
ラブリーエンゼルの計器は全く機能せず、二人のいる宇宙はおろか目の前の惑星の名すらわからなかった。惑星に降り立つと大きな肉食生物に追われ「人」の集団が現れるが、あっという間に半数が肉食生物にやられてしまう。ケイは、「人」が理解できる言葉を話す知的生命体であることを確認、ムギが一撃で肉食生物の首を落とす。しかし、助けたはずの「人」から攻撃を受けてしまい二人は慌てるのだが、「人」の中からトトガボとナナーヤが仲裁に入るのだった。トトガボらの話では、この惑星は、反帝国の政治犯を収容する流刑星で、肉食生物は人工生命体の生体兵器で、トトガボら囚人を使って対人殺傷実験をしており、衛星軌道上のステーションドビビタールから転移装置を使って送り込まれるのだという。さらに、トトガボは、ケイらが軌道上から降下してきたのならドビビタールにいるケイとユリにそっくりのケイイとユリリの征服大将軍に補足されているはず、と言い終わらないうちにラブリーエンゼルの警報が鳴るのだった。戦闘機を確認したケイらはトトガボらをラブリーエンゼルに収容し迎撃態勢をとり、戦闘機を撃破するのだが、格納庫に被弾、ラーヤナが重傷を負ってしまう。
トトガボは自分たちのアジトへ降下するよう言い、トトガボの地上の仲間の協力も得てドビビタールに補足されず降下することに成功する。ワープ機関の研究者でもあるナナーヤは、ケイらが元の世界に帰るためラーヤナの研究を引き継ぐと言いだし、ケイらも望みをつなぐのだった。しかし、安堵する間もなくドビビタールから攻撃を受ける。装甲兵が惑星へ降下、地表への爆撃も始まる。ムギは地上で大暴れ、ケイらはラブリーエンゼルを発進させ上空へ出るのだが、その時またあれクレアボワイヤンスが…。
ケイはラブリーエンゼルからハンドジェットで出撃、ムギと合流し敵の降下部隊の旗艦ウブブダへ侵入すると即座に投降すると言う。ユリリは、ケイの姿を見て驚くが、投降を受け入れオスロロへ向かう。装甲兵部隊をジャババーガに預けラブリーエンゼルを連れてドビビタールへ帰還せよと命令する。オスロロへ向かう道中ケイはユリリに事情を説明、ユリリらの人工生物ウウギーとムギの協力で、ウブブダを占拠しドビビタールへ向かう。一方、ドビビタールへ着いたユリは、ケイイと対面、やはりユリの姿を見て驚くが、ケイイはユリに予知夢のことを話し出す。ユリはこれから起こるドビビタールの反乱のことを聞き、4人が共闘することになることを理解するのだった。
別行動をとり時空間移動装置の完成を急ぐナナーヤは、研究室の占拠に成功し、ドビビタールの基地内を混乱させるため、小型の人工生命体を基地内に放つ。ケイとユリリは、ウブブダでドビビタールへ潜入に成功、ケイイとユリと合流、反乱の首謀者ジャババーガにナナーヤの動きを察知されないよう陽動作戦を開始する。時間稼ぎは功を奏し、ナナーヤから装置の完成の報が入り、研究室で全員が合流、装置を使ってケイとユリ、ムギは元の世界に、ケイイとユリリ、ナナーヤは流刑星へ行くと言う。シャトルの格納庫に着くと、そこにはジャババーガが待ち受けていた。ケイイとユリリの活躍でジャババーガを倒すのだが、ジャババーガは、ドビビタールの自爆スイッチを起動させてしまうのだった…。
