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はじめのいっぽのてまえ

2019.10.17
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 ■レビュー内容
 

 「だめです。李斎、それだけは、だめ」
 上巻は苦しい話に終始するのは恒例で分かってはいましたが、李斎の苦悩はわかるが花影がどうなったのかすごく気になる。黒幕が誰かが判明しているだけいいか、それともまだ何かあるのか。驍宗への信頼が裏目に出た様相で、驍宗にも信を置ける者がいなかったってことになるんでしょうか。誰かに真意を伝えていればここまで酷くならなかったように思う、花影の大司冦抜擢の話の様に…。琅燦と李斎のやり取りもなかなか良かった、李斎も素直でよろしい。

 

■あらすじ【ネタバレ注意】■

 驍宗の登極から半年ほどが経ち、戴国北方の文州で大規模な反乱が起こる。驍宗は軍を派遣するのだが反乱が各地で起こり、泰麒を白圭宮に残し自身も反乱の鎮圧に赴く。まだ幼い泰麒には事の詳細は知らされず、心配が募る泰麒は使令を驍宗の守りに行かせてしまう。それを持ていた、文州の反乱の首謀者は泰麒に刃を向ける。信じていた者に裏切られ、麒麟の力の源である角を斬られた泰麒は、その場から逃れるため本能から鳴蝕を起こし、蓬莱へ戻るのだった。泰麒が気が付くと、そこは自身の家の前で自分にきつく当たった祖母の葬式の当日だった。ぼんやりとした意識の中で何か大切なことを忘れてしまった思いに襲われるのだった。
 陽子の登極から2年、驍宗の登極から7年ほどが経ったある日、凌雲山の中腹にある巨大な門に騎獣に乗り重傷を負った戴国瑞州師将軍劉李斎と名乗る女性が降り立つ。立つのもやっとの李斎だったが、景王に奏上したいという。ひと騒動の後、主上の護衛を務める夏官大僕虎嘯は、李斎の必死の嘆願に陽子に会わせることを決め連れて行く。必死に意識を保ち続けた李斎は、陽子に戴国を救ってほしいと嘆願し意識を失うのだった。
 陽子は、医者に李斎の治療を指示し、冢宰浩瀚には戴国の内情を調査させる。戴国の内情はおおよそ噂の域を出る情報はなく、宮城に王も麒麟もいないが、王も麒麟も死んではいないということぐらいしかはっきりしなかった。李斎の回復を待つよりほかに出来ることはなかった。12日ほどが経ち李斎の容体が安定し、話が聞けるまでに回復するが、李斎は壊死がひどかった右腕を失っていた。李斎は戴国の現状を語り始める。
 文州の反乱が各地に飛び火、轍囲(てつい)でも反乱がおこる。轍囲は驍宗との縁が深い地だったため、驍宗自身が軍を率いて轍囲へ赴く。そんな中、李斎は大司冦の花影からある流言を聞く。轍囲の乱が驍宗をおびき出すため裏で糸を引く黒幕の策ではないか、驍宗は罠に落ちたのではないかと。考え込む李斎に花影はさらに続け、それをも見込んだ驍宗の策で、昨年行われた先王朝で専横を極めた狡吏を粛正した冬狩の続きで、白圭宮に残された重臣の誰かの反意を誘うものではないかとも言うのだった。白圭宮に残された臣は、禁軍左軍将軍巌趙(がんちょう)、右軍将軍阿選(あせん)、瑞州師将軍李斎と臥信(がしん)、文官では夏官長大司馬芭墨(はぼく)、冬官長大司空琅燦(ろうさん)、天官長大宰皆白(かいはく)、秋官長大司冦花影、春官長張運(ちょううん)、地官長宣角(せんかく)、泰麒の側近では瑞州令尹正頼(せいらい)、主だったものの誰かが黒幕なのではないかという流言が囁かれていると。そんな折、泰麒の鳴蝕が起こる。朝は混乱を極め、必死の捜索にもかかわらず泰麒は見つからず、そこへ轍囲から驍宗が行方不明という凶報が届くのだった。
 陽子の情報提供の協力要請に応じ延王と延麒が慶国に来訪する。延王は、蓬山に戴国の麒麟の実はなく、泰王崩御の報もないことを確認し、不確かな難民からの情報としつつ、泰王と泰麒は弑逆され犯人が李斎だという者もあることを告げる。さらに、延王は陽子に王師を戴国へ向かわせることは例えそれが民のためであっても覿面の罪となり、王も麒麟も数日のうちに死ぬのだという。
 陽子は、弑逆の犯人とされていることを李斎に問うと、李斎は核心を語りだす。鳴蝕の後、混乱を極めた朝をまとめたのは阿選だった。阿選は、驍宗の安否確認のため白雉の元へ行き、白雉が落ちていたと言い白雉の足を示す。一同は王の崩御を知り落胆するのだったが、阿選は御名御璽の捜索、負傷者の救護、鴻基の被害状況の確認と次々になすべきことをなしていった。主だった臣も驍宗の信の厚い阿選に困難な状況を託すことに異を唱える者はいなかった。しかし、文州の乱は治まらず臥信が将軍がいなくなった兵を率いるため轍囲に向かう。さらに、李斎の故郷承州で反乱が起こり李斎が出陣することになる。その前日、李斎は花影の再訪を受けるのだった。花影は、先の流言のことを持ち出し、黒幕は阿選なのではないかと言い出すのだった。李斎は、その指摘を否定できなかった、不安を抱きつつ承州へ向け出陣する。
 進軍の途中、李斎は、天幕に白雉を管理する二声宮に勤めていたという春官大朴の下官を迎えることになる。その下官は、鳴蝕の日、二声宮に阿選が来て春官の役人を惨殺し、剣では殺せない白雉を壺に入れ埋め、雉の足をもって白雉の足に代えて持ち去ったと訴えるのだった。花影の杞憂が正鵠を射ていたことを悟った李斎は、王宮の芭墨と文州の霜元(そうげん)に阿選の謀反を知らせる。だが、翌日、阿選が派遣した空行師が李斎の謀反を鳴らしやって来たのだった。李斎は、鴻基への連行される途中で逃亡、それ以降大逆の罪人とされたのだった。
 各地を転々とする中、幾度か阿選への反抗の機会があったがことごとく失敗、阿選は自身を非難する者、驍宗を褒める者を容赦なく葬っていった。その行いは、戴国を手に入れようというものではなく国を滅ぼそうとしているかのようだった。
 李斎の容体が心配され話が中断されると、陽子は一人考え込む。王も麒麟も民も隣国もそして天帝も戴国の逆賊を誅することが出来ない。そんなことがあってよいのか、だが、なす術がないという。
 蓬莱の泰麒は、本来いるべき場所のことも自身の獣の本能も忘れてしまっていた。泰麒の中に潜む妖魔は、泰麒を見張る看守の穢濁をも容認し、泰麒を守ろうとするのだがその鬱金の色がかげるのを感じ取るのだった。







Last updated  2019.10.17 10:52:35
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 知りたい人@ この映画大好きです。 いい映画紹介されていますね。 私もこの…
 きん☆ぎん☆すなご@ Re[1]:『どら平太』(11/09) たこちゃん★~KIREI~を知りたい!さん。…
 たこちゃん★~KIREI~を知りたい!@ Re:『どら平太』(11/09) はじめまして。 私も、どら平太を見まし…
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