■レビュー内容
「ひ、卑怯者っ!では…恥知らずっ」
エジプトを狙う敵の手を逃れ、メンフィスとの幸せな時間を過ごすも束の間、自分がバビロニアで苦労しているときにメンフィスは、ナイスバディの女性とイチャイチャ、そりゃ怒るわなぁ。「実家に帰ります」がナイルに身を投じるってのはかっこいい。
■あらすじ【ネタバレ注意】■
リビアの王女カーフラは、キャロルに見下した視線を向け、自身がメンフィスの寵愛を受けるにふさわしいとメンフィスに近づく。その行動や視線が気に入らないキャロルだったが、意に添わぬこともせねばならないのが王の勤めとメンフィスに言われてしまう。メンフィスは、飢饉が起こった友好国のプントへ支援物資を送るため食糧貯蔵庫のあるコプトスへ向かう。
リビアとの婚姻による同盟を秘密裏に進めるカプターは、カーフラに秘かにコプトスへ行きメンフィスのそばに侍るようカーフラをそそのかす。
メンフィスがコプトスに発ったその夜、リビアから婚姻の祝いの品が大量に届く。キャロルは、エジプトとリビアの同盟がカーフラとの婚姻によるものだと知らされる。カプターは、婚姻は大神官である自分が決めるもの、この同盟はエジプトのためだとキャロルに言うのだった。キャロルは、自分だけを愛してくれるメンフィスを信じようとするのだが、ナフテラまでが婚姻を止めることはできないというのだった。
メンフィスを信じ一夜を明かしたキャロルは、テーベに帰還したメンフィスにカーフラと一夜を共にしたのかと問う。「許せ」という言葉にキャロルの心は傷つき、メンフィスのもとにはいられないとナイルへ身を投じるのだった。
20世紀、ナイル河口付近の地中海。アラブの富豪の息子アフマド・ル・ラフマーンは、水底にゆらゆら漂う黄金の冠をつけた少女を助ける。古代の意匠の冠に古代の縫い取りの衣装、意識がないのに涙を流す不思議な少女に興味を持つ。父に砂漠のオアシスアイバーンに呼ばれ帰国することになったアフマドは、黄金の少女を国に連れて行くのだった…。