■レビュー内容
「ワガハイは人工知能搭載ロボ・バドでアルゾ」
バド行方不明事件は解決します。バドの秘密の一部をエミとルナに話すことになり、益々バドの行動範囲が広がるのと同時に危機も増えるって寸法です。一ノ瀬の妄想Drバドーには笑ってしまいましたよ。レイチェルは、ゴーレムの存在に気づいたでしょうか…。
■あらすじ【ネタバレ注意】■
バドが買われて行った母子家庭は、父親のDVから逃げてきた母子だった。そこに、二人を捜しあてた父親が現れ、暴力をふるいだす。バドは、母子を助ける良心的行為を実行、父親を撃退、母子は逃げ出し保護施設に匿われることになるのだが、バドはまた保護者を失ってしまう。
迷子のバドを拾ったのは、カークライト博士とロボット王子だった。旧式なはずのバディドッグが、奇妙に高性能さを感じさせることに、カークライトはゴーレムの存在を疑い、ロボット王子はバディドッグに自分の知らない技術があることを疑うのだった。
バドは、ロボット王子によってバド研究室に持ち込まれ正志のもとへ届く。バドから行方不明の詳細を聞いた正志は、エミの不安を取り除かなければ、バドを家に置いておけなくなると考え、カノンに契約条件の変更を願い出る。カノンはバドからも事情聴取し、人間から不信感を抱かれたAI端末と人間との関係修復のモデルケースだといい、バドに課題を課すのだった。
カノンから契約変更の了承を得た正志は、エミとルナにバドが完全自立型AIで会話もできると打ち明け、エミを不安がらせてしまったことを詫びるのだった。それでもエミのバドへの不安はすぐには消えず、バドは自身が有益であることを証明し続けようと努めるのだった。
バドも戻り全てが元に戻ったと感じる正志だったが、バド研究室は一ノ瀬が介護用バディドッグにかかりきりになり、収益の柱である修理の効率が下がってしまう。バドのアドバイスを受け、SEの仕事を辞めてしまった国明をバド研で雇うことに。バドの内部構造の理解に苦心しつつも国明は、バド研の新戦力となるのだった。さらに、バドが戻ったことで一ノ瀬から申し出のあった、AI開発者であるDrバドーとの直接対話が始まる。一ノ瀬は、大学の授業や講演会など及びもつかない講義をバドから受けることになるのだった。
バドが自身でコンセントから充電したのを目撃したロボット王子は、どうしても再現できない技術に、バドに直接確かめようと行動に移す。バドを連れ買い物に出たエミに、正志とは知人でバドを拾ったとエミに近づくロボット王子は、バドのことをあれこれと聞きだすのだが、情報漏洩の危険を悟ったバドは、ロボット王子排除に動くのだった…。