■レビュー内容
「私、今とても嬉しいの…」
大団円ですね。闇に包まれた時はどうなるかと…小説?って思いました。ゾーマの力を一つひとつはぎ取っていく戦いは、いくつかの伏線を回収していくようで、壮大な物語の構成力に脱帽です。
■あらすじ【ネタバレ注意】■
ギアガの大穴を閉じ地上の安寧を得ようとする各国の王に、シスターやア・カギ、ラーミアの肉体がクインゾルマから解放され復活したオーブを持ちボルゴイとルナフレアそして多くの人たちががアレフガルドへ向かうと申し出るのだった。
ルビスは、力の全てをティーエに引き継ぎ、自身の罪を償うと世界樹へと向かう。ティーエは、竜王にラーミアの魂を解放するため光の玉を勇者からもらい受けるよう言う。さらに、アレフガルドに戻ったオーブを人々に託し、ラーミアの魂の解放のために各地へ向かわせ結界を作る。世界樹を目指していたルビスは、途中でサバトの船と出会い世界樹の元までたどり着き、命を賭して世界樹の聖核(セイントコア)となり、完全に世界樹が復活する。それを合図にティーエは儀式を開始するのだった。
ティーエが創造した新たなる大地でゾーマとの最後の決戦が繰り広げられる。光の玉でゾーマの闇の衣をはぎ取ると、竜王はラーミアの魂の解放のため光の玉を受け取ろうとするのだが、ゾーマに阻まれ、光の玉はマグマの中へ消え、竜王はやむなく勇者らの戦いを見守るのだった。
ゾーマは、勇者らの総攻撃を平然と受け、最大火力の魔法にも耐えきると、反撃に移る。その圧倒的な力に勇者らはなすすべなく一蹴されてしまう。見守っていた竜王が参戦、互角に戦って見せるが、最後は力尽き倒れた竜王はマグマの中へ消える。竜王の時間稼ぎが奏功し、勇者らは精霊薬で何とか回復するが、大地の精霊シガンを契約下においていたゾーマは大地を揺るがし世界を闇に包んでしまうのだった。
その闇と地震は、新たなる大地、アレフガルドそして地上にも影響を及ぼす。全てが闇に包まれたと思われたが、ゾーマは世界樹の光を目にする。それは、ルビスの光だった。世界中の人々の願いがあきらめない勇者へと届く。そして、光の玉をの手にしドラゴンの姿となった竜王が闇を切り裂き、ゾーマを喰いちぎる。ゾーマからラーミアの魂が解放され世界に光が戻る。だが、ゾーマは本来の姿に戻りシガンの力を使い、星そのものを破壊しようとする。すると、既に人と契約した三つの精霊が現れ、大地の精霊ともっとも共鳴するアニスにその命を賭しシガンと契約せよという。アニスは、アロスが止めるまもなくシガンと契約、ゾーマからシガンの力を奪う。勇者らは、シガンの力を失くしたゾーマに、星の剣ガイアソードを放つのだった…。