■レビュー内容
「ゼン王子の隣に立ちたいって、いつかそこにいたいって…」
武風と白雪の関係は、いる?ご都合主義すぎでしょ、まぁ貴種流離譚じゃなかったんで良しとしますか。誘拐事件の解決からなんだか間の抜けた話が2話続いて、どうなってんの?って思ってたら連載誌が変わったってことだそうです。ゼンに続いて白雪の想いも定まりましたが、二人の想い通りには…って展開でしょうねぇ。
■あらすじ【ネタバレ注意】■
白雪の救出に協力した山の獅子の大将武風(むかぜ)は、白雪の父だと名乗る。鹿月は、白雪と武風の関係を知っており、国を出なければならなくなった白雪を助けようとしたのだった。白雪は、父は死んだと聞かされていたが、祖父母から生きていることを知らされ顔も知っていた。鹿月は、白雪の気持ちも聞かないで怖い思いをさせたことを謝すのだった。
無事、タンバルン王都へ帰りついた白雪にラジ王子は、中止になってしまった舞踏会を開催し、白雪をクラリネスへ送り出すのだった。
クラリネスへ帰り、日常が戻り王城開放日を迎える。市民に王城の一部を解放し、催し物を開催するという。王族であるゼンは、いくつか役があるそうだが、白雪ら薬剤師は通常業務だという。そんな中、王城内で催された演劇でケガ人が出る。ケガ人を治療した白雪は、何故か舞台へ上がることに…。
ゼンが軽傷を負い、ミツヒデが薬室長を呼びに行くのだが、薬室長の部屋で薬剤の瓶を割ってしまう。その瓶に入っていた薬剤には催眠作用があり、心の奥底にある感情が表に出やすくなるものだった。ゼンは、ミツヒデの溢れんばかりの忠誠心に調子が狂うのだった…。
ミツヒデの吸った薬剤の報告書を薬室長へ提出した白雪は、薬室長から見習いを卒業し正式に宮廷薬剤師に採用だといわれる。そんな中、タンバルンから使者が訪れる。使者は、巳早とラジの側近サカキだった。巳早は、海の鉤爪の捕縛に有力な情報を提供した褒美にタンバルンの子爵を得たという。白雪は、イザナに呼び出され、サカキと面会、海の鉤爪捕縛のおりラジが公言した白雪に対する称号「王家の友人」を渡しに来たというのだった。サカキは、いつでもタンバルンに来てくださいと言い添えるのだった。
白雪の称号を聞いたイザナは、妙な称号に笑い出し、これで白雪がゼンの友人だといっても評判が落ちることはないだろうといい、白雪がゼンとどうありたいと思っているのかと問う。イザナの問いに動揺する白雪にゼンは、白雪が思う以上のことを急ぐことはないというのだった。
イザナの問いに仕事も手につかない白雪は、自分のいたい場所が見つからない。見かねたオビは、難しいことを考えたって答えは出ない、白雪にはゼンに会って話をする方が良いといい。ゼンを連れてくる。白雪は、今の自分の想いをゼンに打ち明けるのだった…。