■レビュー内容
「レオの気力が消耗して…それと反比例するように魔力が活性化している」
手負いとはいえ、やっぱり高校生に伸されるんだぁ、名前負けしてるよ「人喰い虎呂剛虎」。さすが原作付き、物語としてはとっても面白い。でも、もうちょっとシリアスに描いてもらえないかなぁ。
画と構成の稚拙さがなんとも残念。シリーズ屈指のアクションが見られるはずだったんだが…。アクションシーンが上手いとはとても思えん。
■あらすじ【ネタバレ注意】■
達也は、勾玉を開発第三課へ持ち込もうと家を出ると尾行に気づく。使い魔の尾行を深雪に撃退させ開発第三課に着くと、開発第三課がクラッキングの対処に追われていた。翌日、学校で論文コンペの作業をしていると睡眠ガスの攻撃を受ける。仕掛けたのは風紀委員二年の関本勲、関本は警報に気づいた千代田に取り押さえられるのだった。
渡辺は、恋人である千葉家次男修次(なおつぐ)をともなって平河千秋の病室を訪ねるのだが、病室の前で大男と出くわす。修次は、大男を「人喰い虎呂剛虎」と呼び、自分が相手をするという。幻刀鬼の異名を持つ修次と互角に渡り合う呂だったが、腹部に圧斬り(へしきり)を喰らうと、大亜連合と繋がる周(ちょう)の援護で姿をくらますのだった。
周の協力で平河から情報が漏れることはないと判断した隊長陳祥山(ちぇんしゃんしぇん)は、呂に関本の処分を命じる。関本の狙いが論文コンペの情報だったのか確かめたい達也は、風紀委員が関本の事情聴取を行うことを知り同行することに。渡辺、七草とともに関本が入院する病室で渡辺が尋問すると、狙いが達也の持つ勾玉である事が判明すると、またしても警報が鳴り響くのだった。
関本の病室の前に現れた呂を見た渡辺は、自分が相手をするという。もう失敗は許されない呂だったが、七草の射撃魔法と達也の術式解体、そして渡辺のドウジ斬りで制圧されるのだった…。