■レビュー内容
「キミは得難き存在だが、祝は葬(はふ)る。吉兆どちらも招く」
夜卜の父術師を討つには。あまり進展せず、祝の神器の話に。毘沙門天は、封印されたという祝の神器を手にする。ひよりんちの病院のような話は、もう勘弁して欲しいなぁ、つらい…。どうなる?兆麻と雪音。祝者とタケミカヅチ、どう絡んでくるんでしょうか。
■あらすじ【ネタバレ注意】■
ひよりの学校で術師の気配を捜す兆麻は、夜トに見つかりもう術師に係るなと忠告を受ける。気配が見つからないと分かると今度は、天神の道司梅雨に協力を頼むのだが、人は裏切る者、もとは人である神器も然り、人同士のもめ事に関わりはしないと拒絶されてしまう。毘沙門からは、紹巴の件で今は周囲が敵だらけ、味方である夜トや雪音を敵に回すなと言われてしまうのだった。
神議が行われる11月。夜トのもとにタケミカズチの神器黄云がやって来る。初参加の夜トに天である天照大神への従属を確認する。恵比寿の件もあり難色を示す夜トに黄云は、天籍の剥奪と高天原の土地は取り上げると言いう。夜トは、あっさり宮様を奉じることにし、初めての神議に出席することを許されるのだった。
毘沙門と夜トは、神議で兆麻と雪音の仲直りをさせよう高天原へやって来る。だが、毘沙門は別のことを考えていた。毘沙門は、これ以上神器を失わないため、大国主からの協力の申し出も断り、巌弥から聞き出した天に背いて封印された神器を手に入れようとしていた。神議からいなくなった毘沙門を捜しまわる兆麻は、雪音との仲直りどころではなくなってしまうのだった。
神議が始まる。新参者の夜トは、まつろわぬ神、天に逆らって敗れ粛正された神エミシと出会う。代替わりしていて表向きは宮様を奉じてはいるが、性は変わらないという。夜トは、自身の性である望まれた願いを考えるのだった。
毘沙門を捜す兆麻は、彼女が会っていた巌弥に何を話したか尋ねる。巌弥は、封じられた祝の神器のことを話すのだった…。