はじめのいっぽのてまえ

超人ロック　メヌエット Locke The Superman　Menuet【電子書籍】[ 聖　悠紀 ]

 ■レビュー内容
　

　「あなたのその病気は、ママに植えつけたものと同じものなのよ」
　陰謀渦巻く帝国、皇位継承をめぐっての権力闘争、肉親の恨みを晴らす復讐とてんこ盛り。ロックは、ほとんどセテの姿での登場。カールがカルダーム一世ってことは、この後『カルダーム一世』の話に続くってことか…。

■あらすじ【ネタバレ注意】■

　皇帝トレスは、譲位を考えていた。まだ幼い第一皇位継承権を持つセテの息子フラク・フロニではなく、反逆罪で処刑されたルドルフ・オーリックの息子で皇位継承第二位のカールに継がせようと考える。トレスと会ったカールは、叔母の言いなりではなく自分で考え行動しなさいと言われるのだった。
　そんな中、若返りの技術が完成し施術を受けたトレスが、何者かの妨害で意識が戻らなくなってしまう。カールは、帝国議会を牛耳ろうとする者を排除し、自身が皇帝代理となり政務をとり始めるのだった。
　見舞いに来たマイノック公セテが何者かに襲撃される。トレスの施術の妨害、セテへの襲撃と相次ぐ事件の捜査が進むと、ある人物が容疑者として浮かび上がってくる。それは、カールが良く知る人物だった…。