■レビュー内容
「わたしは、真夜中に出歩く範囲に信号がないタイプです」
聖地巡礼でも話題となった「遠まわりする雛」の話で終わりかと思ってました。原作は読んでないので、二年生編などというものがあるとは…。元気な新入部員を迎えて、益々奉太郎の省エネ生活が脅かされるって寸法でしょうか…。
■あらすじ【ネタバレ注意】■
誰が何のために工事中止の依頼を取り消したのか気になってしょうがない千反田は、雛の役目を無事終えるまではと我慢を重ねていた反動で、奉太郎の顔を見るなり「気になる」と勢い込む。何かに気付いているであろう奉太郎に事の次第を明らかにしてもらうのだった…、遠まわりする雛。
二年生になり新入生を迎え部員勧誘の新勧祭が始まる。奉太郎と千反田が受け付けに座るが、勧誘をするでもアピールするでもない古典部には、寄ってくる新入生は皆無だった。二人は、向かいの製菓研のブースが何か変である事に気付くのだが、何が変なのかが分からない。暇な二人は、何が変なのか考え始める。
あれこれと気付いたことと仮説を話す二人の変な話を偶然聞いていた一年生大日向友子が、声をかけてくる。古典部には興味はないが、二人の変な話に興味があるという。大日向は自分の仮説を披露するが、奉太郎がすぐに否定する。その話を聞いていた千反田が、ある事に気付くのだった。
千反田が気付いた製菓研のブースに看板がないこと。もともとあのブースが製菓件のブースではなく、ガスコンロを使うはずだった部のブースであることから、奉太郎はある仮説にたどり着くのだった…、入部受付はこちら。
姉から留守番を頼むと言われた奉太郎は、暇な時間を持て余す。すると、大日向を加えた古典部員全員がやってくる。今日は奉太郎の誕生日、大日向が抱えているのはケーキらしき大きな箱だった。友達は祝われなきゃという大日向の発案でこうなったのだというだが、奉太郎はとある危機に瀕してしまうのだった…、友達は祝われなきゃいけない。