■レビュー内容




「売り買いしてるのはただの紙の束だけれど、それだけじゃない」
今回も読んだことがないものばかり。面白い漫画とはという「白い漫画本」の話は、誰にでも一家言ありそう。所詮、「面白い」は主観の問題だからねぇ、どんなに売れてても、読み継がれた名作でも面白いと思わないもんなんて山ほどあるし…。
■あらすじ【ネタバレ注意】■
女子高生の江梨奈は、河原で本を読む高齢の夫人と知り合う。その夫人は、妖精はいるといい、ある漫画を教えてくれるのだった…、ムーミン・コミックス。
金魚屋の店の前で倒れていた男性は、リストラされ行くところがないという。菜月は、落ち着くまでその男緖田を預かることにするのだが、しばらくすると緖田の言動に違和感を感じ始めるのだった…、Zーツェットー。
浜ヶ崎美術学園に通う小田島は、他人から認められるような優れた才能に憧れる。誰にも負けない作品を描きたいのだが、自分が本当にいいと思えるものが見つけられないでいた…。
岡留は、あゆと世間一般に言うデートをしたことがない。セドリの帰りにあゆをフランス料理の店へ誘うのだが、実家の近所の古書店の親父連中に捉まってしまうのだった…、鉄拳ミンチ。
ビリーとグランパは、楳図屋敷の主人京子から屋敷から盗まれた「お宝」を探す依頼を受けるのだが…、まぼろし探偵。
菜月と斯波は、神田神保町で開かれる古本のセリ市に参加するのだが、斯波は言われていた古物商許可証を取っておらず、会場に入れない。仕方なく斯波は、近辺の古書店をまわっていると、「エッシャーのマガジン」を探しているという女性と知り合う…。