■レビュー内容
「そして、その引き金を引くのは、君達だということを」
それぞれに知りたい事、聞きたい事が沢山あるのに、登場人物がことごとくすれ違って、なかなか物語が進んで行きません。しかし、事態は徐々に深刻化していき…。ルーが、ルクレチアがぁ…、悲しい。
■あらすじ【ネタバレ注意】■
イエスがヴァチカンにいると聞かされたアテナは、マリアの部屋から転送装置の中間空域のイエスの部屋に入り込む。同じくイエスに会いに来たオーディンと会ったアテナは、オーディンに吸血鬼になった経緯を聞かれ、オーディンからイエスの生誕以前に吸血鬼はいなかったと聞かされる。アテナは、イエスに会えなかったが自由にイエスの部屋に入れるツールをオーディンからもらいヴァチカンに送ってもらうのだった。
サラを心配していたフレイアだったが、体調の悪さから眠ってしまうのだが、起きるとソファーにサラが寝ていた。サラから事情を聞くが、オーディンが捜し出してくれたのではないと分かると、今度は行方不明のオーディンを捜し、ヴァチカンのアテナとマリアのもとを訪ねるのだった。
研究員らの捜索を続行するソフィアとルーは、奇妙な塔にたどり着く。幾つかの仕掛けを潜り抜け中に入ると、そこは無人の研究所のような施設だった。灰化した人らしきモノが多数あり、その中には捜していた研究員らのIDカードやV-2ウイルスのことを記したメモなどが見つかる。ソフィアは、それらをアテナのもとへ届けるため、一旦帰ろうというのだが、ルーの体調に異変が生じルーは灰となって消えてしまうのだった。
ソフィアは、屋外へ出るとルーの遺言通り一部の灰を風に乗せて撒く。塔の周りには、吸血鬼の一団が待ち受けていたが、怒りに任せ全て葬ってしまうのだった。
リズは、バートリー夫人の様子がおかしいことに気付く。バートリー夫人は、ノードン卿がヴァチカンの支配を離れ、人類の上に立つ種族として君臨しようと画策しているという。どちらに付くのかと問うリズに、どちらにもつかない、ただアテナ様を守りたいというのだった。
ヴァチカンへアテナを送って行ったオーディンは、一緒のところをアルフォンソに見られる。オーディオがイエスやアテナをたぶらかしていると思っているアルフォンソは、オーディンを殴り倒すのだった…。