■レビュー内容




「けど、わかろうとする努力はやめたくないんです」
命を頂くことの答えが出ていないのに、友人の人生にまで関わって行こうとする八軒。常盤よりぜんッッぜん良いよッッってのは、良いのか悪いのか…相当悪いんだね、御影…。
■あらすじ【ネタバレ注意】■
駒場が登校してこない日が続き、八軒らは駒場牧場が離農することを聞かされる。八軒は、駒場と御影が話していたのがこのことだったと気付き、御影に何で話してくれなかったのかと問うのだが、御影は御影牧場も保証人になっていることもあり、八軒が自分の事のように考えてしまうから突き放していたのだというのだった。
駒場牧場から乳牛が引き取られる日、御影と八軒は駒場牧場へ向かう。周囲の人たちがこればかりはどうしようもないと諦めてしまう中、八軒は夢を叶えることが出来なくなってしまった友人と夢を叶えたいともがく友人のために何か出来ることを探すのだった。
八軒は、駒場牧場を後にし、今度は御影牧場の家族会議に出ることに。祖父は、道楽でやっていた輓馬馬を手放すことにする。そんな中、御影は、両親を前に馬を扱う仕事に就きたいと言うのだった。
突然の申し出に驚く家族だったが、父親は気付いていた。輓馬の厩舎をやっている叔父は、本当に勤めたいのなら大学を出ることを条件に付ける。お金のことを心配する御影に、父は自分の将来の話をしろと言い、曾祖母はやりたいのならその事をしっかりと学べというのだった。
御影のやりたい事の条件を満たす大学は、エゾノーのお隣の大蝦夷畜産大学。しかし、御影の学力では到底入れない。八軒は、自分が責任を取ると御影に勉強を教えることにするのだった…。