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昨日のW963さんの掲示板への書き込みが、非常に興味深かったので、今日はそれに関連して書いてみたいと思います。
デイビッド・ベッカム。 私もイギリスに住んでますから、1度彼については書いてみたいと思っていました。 私はさほどサッカーには詳しいわけではありません。 しかし、W杯予選以降、イングランド代表戦はほとんど観ました。(TVですが。。。) 近所に試合に来たときは、観に行って、生でベッカムを観ました。 彼の記事が毎日載っているらしいタブロイド紙は全く読みません。 (タブロイドの内容は、yahoo JapanかMSNで見て知ってますが。。。。) しかし、英国一般誌(FT, Guardian, Times, Independent...)のスポーツ欄は、それなりにチェックしてきました。 そこで、デイビッド・ベッカムという男についての、私の印象をちょっと書いてみたいと思います。長くなりそうなので、前後編2回に分けて書きます。 まずは、今年3月15日(土)に、近所にベッカムが来たので、R太郎君と一緒に観に行ったときの感想から始めましょう。 プレミアシップ公式戦、アストン・ビラVSマンチェスター・ユナイテッド戦。 このプラチナチケットを、インターネットで一生懸命R太郎君が入手してくれました。 その席は、マンUサポーター席の、どどどど真ん中。 しかも右コーナーフラッグの真後ろ。まさに、コーナーキックを蹴るベッカムの至近距離でした。 通常より相当に高価だったけれども。。。。 そこで私たちがまず感じたものは。。。 ベッカムとサポーターの一体感でした。 ベッカムがボールを持つたびに、私たちの周りの太った親父どもやいがぐり頭のちょっといかれた感じの若者が 「デービッド!」 「ベックス!」 と一生懸命に叫ぶ。 ベッカムも何度となく、スタンドに手を振り、それに応える。。。 私の率直な印象なのだけれど、それはスポーツ少年団の試合で子供を応援する家族のような感じがしたのですね。 次に生で観たベッカムのプレー振り。 この日、マンUは1-0で勝ったのだけれど、その1点はベッカムのゴール。 ああ、いい物を観たって感じではあったけれど、 それよりも印象的だったのがベッカムの運動量の多さ。 ベッカムのプレーについては 「フェイントしない」「ドリブルしない」「止めて蹴るだけ」 というイメージがあると思います。 フェイントとドリブルをしないというのは、その通り。 しかしですね、彼には遠くにいる味方にピンポイントで合わせるロングパスというすさまじい技術があるわけですから、別に無理に相手を抜いていく必要がない。 止めて蹴ればいいわけです。 それと、ベッカムは守備の意識が高い。 ベッカムが守備をしないという人は、多分W杯の時の彼を観てそう思ったんじゃないかと思います。 あの時の彼は、足の故障で、本来なら出場できる状態ではなかったのです。 彼は、ただグラウンドに立って、主将として他の10人を鼓舞し、1回のフリーキックで試合を決めるためだけに出場していたのです。 W杯の時のベッカムを本来の彼だと思ってもらっては困ると思います。 実際にスタジアムで観たベッカムはものすごく動く。 守勢に回るとゴール前まで何度も帰る。 ある統計で、プレミアリーグでの1年間の走行距離を調べたら、ベッカムが1番だったとありましたけど、実際に観るとそれはうなずける。 マンUの中で、間違いなくベッカムが一番運動量が多かったよな、R太郎君。 これを間違っているというなら、スタジアムで一度実際にベッカムを観てみるといいです。 1つ付け加えると、ベッカムのみならず、このマンUというチームは、全員がものすごくきびきびした動きを見せるというのが強い印象として残りました。 ゴールキーパーのバルテズがボールを持つやいなや、全員が全速力で走って攻めに転じるのです。いまやスターである、ポール・スコールズや、ヴァン・ニステルローイ、スールシャール、ライアン・ギグスといった選手たちも、恐ろしく勤勉。 挑戦者であるはずのビラのほうがだらだらしてるように見えるのですから、これでは勝負にならない。。。 サー・アレックス・ファーガソン監督は、すばらしいチームを作り上げたな、率直に思いました。 試合終了後、ベッカムはサポーター席の前にきて、笑顔で何度も手を振る。 繰り返しますが、間違いなく一体感がありましたよ。 それは、派手な社交界との一体感ではなく、 マンチェスターの近所の親父どもや兄ちゃんどもとの一体感。 まるでスポーツ少年団の試合後のような光景。 そう、この私のとなりにいる太った親父は、きっとデイビッドを11歳の時から見てきたのだから。その成長を我が子のように見てきたのだろうから。 そして、そこにいるデイビッドは、テレビ画面の中で、パーティに奇妙な髪型と格好で、ビクトリアと腕を組んで現れるおベッカム様とはまるで別人でした。 率直にその時思ったのが、 おそらく、これがほんとのデイビッドなんだろうな、ということ。 いまや、彼の生活で嫁の介入が入らないのはグラウンドの中だけ。 グラウンドの中だけが、彼本来の姿でいられるのだろうな。 かわいそうに。。。。 いいものを観たなという満足感を持ってR太郎君と帰途に着きました。(^-^) 前編として、とりあえず、私が生で観たデイビッド・ベッカムの実像であろうということを書きました。 明日は、後編として、いわゆるベッカム報道について私の思うことを書いてみたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2003年06月24日 21時18分31秒
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