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2003年07月17日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
そんなにたくさん会った事があるわけではないのだが、
先日の日記(7月11日「卒業式(4):ハナちゃん他編」)でチラッと「世界最強の女」と紹介し、なんじゃらほい?って感じだったし、
昨日、男女平等の問題について書いたこともある。

また、来週から書こうと思っているトピックに関連してくることもある。

今日はこの方をあらためて紹介したいと思います。

「世界最強の女」
インディラ・カーン博士。

うちの学部の上級講師。
名前からわかるように、インド人。女性。

なぜに彼女は「世界最強の女」と呼ばれるのか?

それは、彼女がインド人女性にして、学問の専門分野が「難民問題」と「女性の人権」だからだ。

「インド人・女性・難民問題と女性の人権拡大の権威」

。。。。。
果たしてこの人の言うことに逆らえる人がこの世にいるのだろうか?
もし、この人になにか意見でもしようものなら、
「あなたは人間ではない!」
とでも、断言されそうな気がする。。。。

また、外見がこわい。
でっぷり太った体に、インド人特有の端整で濃い顔。。。

とてつもない貫禄である。

ファッションも平日から民族衣装サリーを身にまとうか、洋服を着てても、インド風スカーフを首に巻くのを怠らない。この格好で学校内を悠然と胸を張って歩いている。。。

ほとんどの講師がTシャツにぼろぼろのジーンズみたいな格好をしていることが多いうちの学校ではかなり強烈なファッションであり、すさまじいこだわりである。

私は修士時代、この方の授業を取る必要がなかったこともあり、
最初できるだけ接点をもたないようにしていた。

なんせ私は「日本人、男性、先進国しか研究しないと公言」
である。彼女からすると「人にあらず」のような存在ではないかと、恐れ、逃げていたのである。

ところが。。。。

昨年10月、ついに私は彼女のオフィスに訪問しなくてはならなくなった。
用件は、ソフィア問題である。(6月26日日記「ソフィア、帰ってこない…」)
要は、昨年10月から指導教官のソフィア・デラ=ロッサ博士がイタリアへ長期出張に出てしまい、彼女が不在の間どうするかをPhDの指導責任者の1人である、インディラさんのところに相談にいかざるを得なくなってしまったのであった。

いや、これはなんとも恐怖であった。
英語がわからんとか言われて怒られるのでないか?

こんこん。。。。
彼女のオフィスをノックする。

「かあむ、い~~~~~ん(come in!)」
甲高い金属音のインド英語が部屋の中から響いてきた。

部屋の扉を開けると、インディラさんが座っている。
堂々と歩く姿を見かけると、こそこそと逃げていたインディラさんと、初めて正面から向き合った。

「かみぽ~~こお~~、ふぁっつ きゃあない どう~、ふぉ~ゆ~?(Kamipoko,
What can I do for you?=かみぽこ、あなたのために私はなにができますか?)」

すさまじくゆっくり丁寧なインド英語でインディラさんは私に語りかけてきた。

「あ、あの、メールでご連絡したソフィアの件ですが?」

「あ、ああ、あのけんなら、ベンジャミンにもう話をしたわあ。
彼に連絡を取りなさい。今年1年、彼の指導を受ければいいわ」

もう問題は解決したと?
私が彼女にメールを送ったのは昨日。わずか1日で、しかも私が面談に行く前に問題を処理したと。すさまじく速い。世界最強の女、さすがだ。
(結果的に、ベンジャミン博士とはちょっといろいろ問題があり、指導は受けられなかったのだが。。。。)

それより驚いたのは、彼女の話し方だった。
ものすごく懇切丁寧、しかも留学生向けにゆっくりと話してくれる。
通常インド人の英語は金属音で早口、ものすごく聞きにくいので、それを恐れていたのだが、そんなことは全くない。

私に説明した後、
「これで大丈夫よ」
彼女はにっこりと微笑み、言った。

ものすごく優しい人ではないか。。。。
人は見かけで判断しちゃいかんな。
特に、日本人からすると、インド人はみかけだけで怖い。そんなことで逃げたりするようなことはあってはならんのだ、というあたりまえのことを改めて思った。

「ところで、かみぽこ?」

逆に、インディラさんが優しく私に聞いてきた。

「あなたは、この学校に来る前、日本の企業で働いてきたと聞いてるわ。
問題処理能力もあるし、意見集約もできるでしょう。
学生・教授連絡会議の委員が今、空席なんだけど、やってくれるかしら?」

せ、せ、せ、世界最強の女からの依頼だ。そりゃ断れるわけないでしょ。

「私は助手とか今やってませんので、可能です。」
と即答した。

「じゃあ、決まりね。お願いします」

え?あららら、決まり??
さすが、仕事速いのね。
私は学部の「学生・教授連絡会議」の委員、「大学院教授会」のオブザーバーとして出席することにその場でなってしまった。

しかし、こういう仕事は通常英国人学生がやるものである。
アジア人の私に話を持ってきたところに、優しい声の裏にある、インディラさんの強い信念というか、意志が感じられた。

さてこの「学生・教授連絡会議」、
昨年から今年にかけてかなりどたばたしました。
「英国の大学経営」に非常に関連してくるので、
このどたばた劇は来週から夏休み特集として回想したいと思います。






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最終更新日  2003年07月19日 03時55分24秒



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