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最近、芸術会館のカフェに新しいアルバイトが入った。
東洋系の女性だ。見た感じでは学部生だと思われる。 ある日、レジに並んでいると、 レジ打ちをしている彼女の名札が目に入った。 「NAOMI」 ナオミ。。。。 えっ?日本人なんだ。 中国系かと思っていたのに。。。。 とちょっと意外に思いながら 彼女が皿のかたづけの仕事でテーブルに来たときに 日本語で声をかけてみた。 「日本人ですか?」 彼女はきょとんとしている。 日本人ではないのだ。 彼女は中国メインランド(共産中国)出身だった。 「NAOMI」というのは彼女のニックネームで、 日本名の「なおみ」ではなく、 ジューイッシュ・ネームの「NAOMI」だったのだ。 中国系の学生、というのは皆このナオミさんのような 西洋風のニックネームを使っている。 それは、中国系の名前が、西洋人にとって極端に覚えにくいからだ。 中国系の名前って、 「ちゃ、ちゅ、ちゃ。。。」 みたいな名前でしょ?(失礼!) これ、西洋人からしたら覚えるのはものすごく困難だ。 それで中国系の学生は皆、西洋風のニックネームを自分で決めて、 それを留学生活で使っているのだ。 ところが、そのニックネームというのが、ものすごいのだ。 「ジョン」「ジェームズ」 みたいな、平凡な名前などつけていない。 「バーナード」「ビアトレス」。。。 などなど、よりもよってという感じの ド派手なニックネームをみんなつけているのだ。 わたしが会ったなかで最高(最悪?)だったのは 「ビスマルク」。 そもそも「ビスマルク」ってファミリーネームだろうが、 と思うのだが、ドイツの鉄血宰相の名前をニックネームに選ぶとは なんとも度胸があることだ。。。 このニックネーム選びに関しては、 中国系の若者たちは、ただかわいいとかかっこいいという基準だけで ほとんど深く考えてないようだ。 「ナオミ」に関しても、 元々は旧約聖書に出てくる女性の名前で、 ジューイッシュ(ユダヤ人)ネームだから、 いろいろ意味があって、 いろいろややこしいこともあろうかと思うのだが、 そんなことは考えているようには思えない。 そのうち、強そうだからとかいう理由で 「ヒトラー」 とか名乗る奴が出てきそうな気がする。 そういう怖さがちょっと感じられるんだよね。 中国系の若い子たちには。。。。 もう1つどうにも違和感があるのは、 この子達、 「Please call me Naomi. (ナオミと呼んでください)」 とは決して言わないんだよね。 「I am Naomi.(わたしはナオミです)」 と言うんだよね。 これ、細かいことなのだけれど、 どうにもわたしには違和感がある。 自分が親からもらった本名のことはどう考えているのだろう、 と疑問に思う。 西洋人からしてもこれはとても違和感があると思う。 黒髪、黒い瞳で小さな東洋人から 「アイム、ビスマルク!」とか言われたら 正直ちょっと困ると思う。 中国は急速に成長している(ように見える)国なので、 そこから来た留学生はとても興味深い点が多々あり、 いろいろ今後も書きたいと思う。 ちなみに日本人は、 うちの学校に関してはほとんどニックネームを使う人はいない。 基本的に日本人の名前は、 西洋人に覚えてもらうのに特に問題がないからである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2003年10月28日 22時19分22秒
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