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2003年11月08日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
さて、今日は総選挙の開票速報を横目で見ながら、
英国留学回想録です。

3.ロンドンとオックスブリッジ
(2000年5月)

今回は、出願もしなかったし、インタビューも受けなかった学校のことを書く。
なんだそりゃ、と思われるだろうが、
これはこの当時のわたしの心の迷いを書き留めることであり、
重要なのだ。

わたしは15の大学に出願したことはすでに書いた。
その出願基準は、政治学部の評価が高いこと。
そして、合格通知がくれば大学の総合ランキングが一番高い学校を選ぼうと思っていた。

しかし、実はこのときわたしには迷いがあった。
留学が終わった後、就職のことを考えての迷いだった。

それは、「実質的な研究水準の評価が高い学校よりも、
日本での知名度が高い学校を選んだほうが就職に有利なんではなかろうか?」
ということ、具体的に言えば、
「ロンドン大学留学」「オックスフォード大学留学」「ケンブリッジ大学留学」の肩書きを得たほうが、よく知られてない大学にいくよりいいのではないかという考えだった。

この3つの大学こそレベルが高くて入学が困難なのではないか?
と言われるかもしれない。

それはその通りだ。
ちゃんとした大学院留学をしたいと思えば、
ものすごく高い競争率を勝ち抜いて合格しなければならない。
というか、この5月の時点ですでに願書は事実上締め切っていた。

しかしながら、もう少し事情をよく見てみると、これらの学校の違った面が見えてくる。。。

「ロンドン大学」というのは、カレッジの集合体の総称なのだ。
有名な「LSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス)」や「UCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)」や日本人に人気の「SOAS(スクール・オブ・オリエンタル・アンド・アフリカ・スタディーズ)」などは、レベルが非常に高く、入学も困難なのは事実だ。

しかし、これらの他にも、実に様々なカレッジがある。
なんだかわからないカレッジがほんとにたくさんあるのだ。
これらはほんとにしょーもないレベルの学校なのだが、
卒業すれば「ロンドン大学卒業」だ。

これは日本人だけでなく、世界中にいるのだが、
「どちらの大学卒業ですか?」
と聞くと、「ロンドン大学です」と胸を張って答える人がいる。

それで、もう一度
「ほう、ロンドン大。で、どちらのカレッジを出られたのですか?」
と聞く。するとこの人は強い調子で「ロンドン大学です!」と言うのだ。

いや、これはほんと全世界共通。。。。

こういう人たちはまず間違いなくLSEやUCLの卒業ではない。
LSEやUCLの卒業生は、絶対に「ロンドン大学卒業です」とは言わないからだ。
まあ、日本では「ロンドン大」と言ったほうが、相手が理解しやすい場合があるのでそういうかもしれないが、彼らがそう言ってもまあ許されるだろう。

つまり言いたいことは、わたしの学校選びの際に、
イギリスの地方のしっかりした大学(例えば「うちの学校」)に行くより、
アッパラパーなカレッジでいいかげんに勉強しても、
「ロンドン大卒業」のほうが企業の受けがいいんじゃないか?
という迷いがあったということだ。

しかし、ロンドン大のほうは、まだ大学院に行こうとしたのでまだいい。

オックスフォード、ケンブリッジの場合はこれよりまだひどい。
誰もが知っているこの両校については、すでに完全に大学院生の募集は締め切っていた。

ただ、唯一この学校にある「語学学校」は出願が可能だった。
誠に恥ずかしいことだが、
語学留学でも「オックスブリッジ留学」のほうが地方の大学に行くよりハクがつくんじゃないかと考えた。。。

実際にはそういう人、日本にたくさんいるもんね。
オックスブリッジやアメリカのハーバードとかに「語学留学」したことを誇らしげにプロフィールに書いている人が。。。

この頃のわたしはほんとに迷っていて、
果ては「ロンドン・ギルドホール大学」とか
「オックスフォード・ブルックス大学」とか
「ロンドン」とか「オックスフォード」とかの地名が名前に付くいているだけのとんでもない大学にまで出願を考えたりした。

苦笑せざるを得ない。。。。。

最終的には、こういう出願は一切しなかった。

自分の会社時代の経験を思い出して、冷静に考えたのである。
わたしがたこちゅー商事に入社した1991年、
同期入社にはたくさんの帰国子女がいた。

ただ、この中で外国の大学に正規入学して学位を取得したのはただ1人。
今は親友の「かわぽこ」だけだ。
10年位前には、ただ「外国に住んでいた」だけで採用が有利になったりしたもんだ。

この外国に住んだことがあるというだけの帰国子女は
会社の厳しさに耐えられず次々と退社した。

会社側もこの10年くらいで帰国子女の扱いをよく勉強することになり、
ただ「外国に住んでいた」、「留学したことがある」では採用しなくなった。
「日本の大学に所属しているが、しっかり英語を勉強したまじめな学生」
「外国の大学に正規留学して学位を取得したもの」
でないと、会社も相手にしなくなったのだ。

わたしは会社時代、何度かリクルーターの仕事もしたので、
この辺の経緯はよく知っていた。

「名前だけの留学」はもう企業には相手にされず意味をなさない、
というのがわたしの最終的な判断だった。

わたしは留学後1年で日本に帰るつもりが、
PhDに残ってしまった。

一般企業に就職活動をすることはなかったわけだが、
もし名前だけの留学をしていたら、PhDに残ることすらありえなかった。

迷ってとんでもない判断をしないで、ほんとによかったと思っている。

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「英国留学回想録」バックナンバーはこちら。






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最終更新日  2003年11月09日 22時46分01秒



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