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さて、今日は皆様お待ちかねの夏のスペシャル企画(?)第一弾、
「サッカー日本代表VSアイスランド代表戦観戦」 です。行ってきましたよー。 うひょひょ。 早速ご報告しましょー。 ふっとぼーる いず かみんぐ ほーむ♪ いっつ かーみん ほーむ♪ いっつ かーみん ほーむ♪ いっつ かーむん♪ ということではるばる来たぜ、 あの、お・デービッド、お・ベッカム様の 大豪邸がある、マンチェスター。 かみぽこカーを颯爽と飛ばし、 その大豪邸を横目にみる。。。 ことはなく、 マンチェスターの市街地に入ることのない郊外に、 「マンチェスター・シティ・スタジアム」 はあった。 ここは、かの有名なマンチェスター・ユナイテッドの本拠地ではない。 マンチェスターには、もう1つマンチェスター・シティというチームがある。 そのチームの本拠地である。 チームカラー空色を基調としたスタジアムは、 ビッグクラブ・マンUの本拠地・オールドトラフォードが ギラギラ・ゴテゴテの赤色を基調としているのとは違って、 どことなく爽やかだ。 今日は、うちの学校の英語教授法修士、山田四丁目君といっしょに来た。 朝7時におらが街を出て車で3時間、 10時にマンチェスターに到着。 えらい快適なドライブだった。 女性が助手席に乗らないと調子が悪いかみぽこカーも、 最近主人の寂しい生活に諦めたらしく、 男・山田四丁目君が乗ったのにも関わらず、 素直にちゃんと仕事をした。 さて、キックオフは12時である。 10時に着くと、2時間も時間がある。 「とりあえず、ショップ入ってみようや」 ということで、2人でマンチェスター・シティFCのショップに入ってみる。 なかなかきれいなショップである。 ショップの中には、すでに日本のユニフォームを着た 若い女性たちがうろうろしていた。 「日本人ばっかりですね。はははは。」 山田四丁目君が笑う。 私は記念と思って、マンチェスターシティのユニフォームを買った。 10ポンド追加で背番号と名前を付けられるので、 「8 FOWLER」 元イングランド代表FW・ロビー・ファウラーのユニフォームにした。 ところが、レジに行くと店員が 「これあげる。サービスだよ」 と言って、私に結構立派なリュックサックをくれた。 これ、結構いいやつだと思うのに。。。 どうも、今日は日本人がたくさんやって来て、 かき入れ時だと思って張り切ってサービスも用意してやっていたらしい。 でも、売っているグッズはマンチェスター・シティのものばかり。 たぶん日本から来たサポーターの女性には なんのことやらわからないものばかりだろうが。 日本のチームだと「ベッカム」とか揃えて商売しそうなもんだが、 そういう節操のないことは、英国のフットボールクラブは無縁だ。 ショップから外に出る。 まだまだ時間がある。 「おおお、日本人だらけですね。はははは。」 山田四丁目君が笑う。 おお、確かに。 日本人がぞろぞろぞろぞろ歩いている。 ここはマンチェスターのサッカー場なのに、 ほとんど日本人しか歩いていない。 日本人大行進である。 不思議な光景だ。。。 多くは日本からツアーで来たサポーターだと思われる。 女性の会話が聞こえる。 「ねえー、ちょっとおー、雨降ってきそうじゃなあーい?」 「ほんとおー、なんでえー。いやだあー。」 (あのねえ、なんでえー、つったたって、 ここはイギリスなのよ。毎日雨が降るの。 そんなこと気にしてたらやってらんないでしょ?) おじさんが周りの人になにやら解説しているのが聞こえる。 「前に旅行してきたときは、 マンチェスター・ユナイテッドのスタジアムに行ったんですがね。 そっちのほうが立派でしたなー。 ここは大したことないですな。」 (あのねえ、こういう中規模のスタジアムは 「おらが街」にもあるんだけどね。 こういうちゃんとしたスタジアムが 田舎町にもたくさんあるのが、 欧州のサッカー文化なのよ。 ビッグクラブの立派なスタジアムだけ見て、 わかったような気になっちゃいかんよ。) とか、心の中で思いながら、 横を通り過ぎる。 しかし、こういう自分自身にも ちょっと疑問を持ったりするのである。 日本人の中には、海外で日本人に会うと 悪口を言ったりする人が結構いる。 私はそういうことはあまり好きではないのだけれど、 気がつくと私も今日、日本人旅行者の大行進に対して、 ちょっと悪感情を持ったりする。 これは自分でも不思議だ。 日本人以外だと、 例えばイタリア人でもスペイン人でも中国人でも、 海外で同邦に会ったら、 積極的に話しかけて仲良くしようとする。 これが普通だ。 なんでだろうか。。。 さて、試合そのものについても書こうと思う。 しかし、試合の論評については、 私など素人がしなくても、 もう多くの人が書いてくれてると思う。 ここでは私らしく、「人間」に焦点を当てて書いてみたい。 今日焦点を当てたいのは、この人。 小野伸二。 この日、小野は2アシストの大活躍。 久保の2得点は、いずれも小野からの中距離パスからのもの。 それは、小野がパスを出した瞬間、 「これは点が入ったな」 と思うくらい、絶妙なものだった。 私はフェイエノールトでの小野の試合はほとんど観れないので、 インターネットのニュースで結果を知るだけだが、 小野という選手はアシストが多い。 たぶん、今日のような後方からの中距離のパスで 得点を演出するのは、彼の十八番のプレーなのだと思う。 ところが、この小野の十八番のプレー、 日本代表ではなかなかこれまで見られなかったのではないだろうか。 見られたとしても、たまに単発に見られるだけ。 小野はいまひとつ代表戦ではこれといった活躍がなかったのではないか。 なぜだろう。 なぜ、小野は これまで代表戦ではいまひとつ輝けず、 なぜ今日は輝いたのか。 1つの違いに気がついた。 中田英寿の不在だ。 小野が今日輝いたのは、中田がいなかったからじゃないかと思った。 小野という人は、いろんな物を読むと 非常に人間性が優れていると書いてある。 人間性が優れているとはどういうことなのかは難しいのだが、 要は、中田という王様タイプの人間がいると、 小野はちょっと引いちゃうタイプのように思える。 ただ、彼は引きながらも自分の場所をきっちり見つけて きっちり仕事をする才能を持っていて、 それはそれですごいことなのだが。 でも、確実に自分の場所で仕事をしても、 引いちゃってるには違いないので、 中田の前にどんどんしゃしゃり出ていって おいしいところを持っていくことを あまりしなかったということだろう。 これが、これまで小野が代表戦ではいまひとつだった理由のように思える。 人間というのは、才能があればいいのではないと私は思う。 才能というのは、それがどう発揮されるかは 周囲の人間との相互関係に影響されると思う。 例えば私の話を少しだけすると、 私が修士課程の時、私より年長者が日本人にいなかった。 学部の博士課程にはTTさんやAさんなど先輩がいたのだが、 当時は知り合う機会がなくて、その存在すら知らなかった。 だから伸び伸びできて、私は博士課程に進めたような気がする。 日本人会がうちの学校に存在していて、 訳知り顔の先輩日本人が私の前にたくさんいたら、 学部の先輩に気を遣ってやっていたら、 私は萎縮して才能を思うように伸ばせなかったと思う。 中田が故障から復帰したとき、小野はどうなるのか。 ちょっと注目してみたいと思う。 最後に一言、日本代表に苦言を呈したい。 試合終了のホイッスルが鳴り、 日本の勝利が決まった瞬間。 私の後方のサポーター席は歓喜に包まれた。 さて、日本代表の選手たちは、 当然こちらに来て、挨拶をしてくれるものと思っていた。 ところが。。。。 選手は、すぐに反対側の出入り口から すたこらさっさと帰っちゃったのである。 あらら。。。。 挨拶に来た選手を写真撮ったろって構えてたのに。 別にそのことについて場内からなんの不満もなかったけど、 私はちょっと違うんでねえかい、と思った。 今日は、日本からのツアーで来たサポーターもたくさんいたけれど、 英国在住の日本人もたくさん来ていたのだ。 私などは、ただの学生だけれども、 その中には家族連れの方々もたくさんいた。 彼らは、日本から仕事をするために英国に来て、 毎日一生懸命働いている。 そういう方々が、わざわざ英国各地から、 日本からサッカーの代表チームが来たからということで、 やってきているのである。 プロスポーツの海外遠征というのは、 海外に出て働いている在留邦人を慰問するという意味があるはずだ。 そして、プロスポーツというものの存在意義は、 一生懸命生きている人に夢を与えることだと 私は思っている。 外国に来て、遠い日本のことを思いながら働いている人たちに 挨拶するくらいしてもよかったんじゃないのか? これは親善試合だから、というかもしれない。 試合後すぐロッカールームに引き揚げないといけない 何かのスケジュール上の事情があったのかもしれない。 しかし、たとえそうであったとしても。 今日、ここに応援しに来てくれている人たちが、 家族のために、会社のために、日本のために、世界のために、 一生懸命外国に来て働いている人たちなのだということに 思いが至らないようであるならば、 貴方たちは日本代表選手かなにか知らないが、 ただ球を蹴っているだけで何の意義もない存在であると 私は断言する。 。。。。なんていう私の大演説を帰り道 車の助手席さんざん聞かされることになった、 山田四丁目君。 「はははは」 とか言いながら素直に聞いてたけど、 かわいそうになあ。。。(笑) 今度、飯おごってやるからな。 尚、今日撮った写真はこちらで見れます。 どうぞご覧ください。 日本代表戦写真 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年05月31日 22時32分07秒
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