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2004年09月01日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
さて、アテネ五輪について書くのは、
今日が最後。

ほぼ毎日書いてきたけれど、
短くコメントした日も合わせて、
週末あたりに「アテネ五輪・総集編」に
まとめたいと思います。

さて、最終回はこれ。

「やっぱり高橋尚子を出すべきだった」。

マラソンは男女とも好成績だった。
選考過程で毎度のことながらいろいろあっただけに、
陸連はほっとしていることだろう。

しかし。。。。

結果オーライだった時こそ、
厳しくその結果を検証して
今後の課題を見つける作業を
しっかりやることが大切だ。

一応私も高校時代陸上部で、
まさにその現役の時に

「ロス五輪での瀬古利彦惨敗」

に強いショックを受けた。
それ以来マラソンをずっと見てきた者として
自分なりに思ったことを書いてみたい。

男子も女子も一緒くたに書くと焦点がぼやけるので
今日は女子だけに絞って書きたいのだが、

結論から言うと、
(1)野口はよくやった。
(2)後の選手は全然だめだった。
(3)やっぱり高橋尚子を出すべきだった。
(4)五輪マラソンは1年の準備期間が必要。

ということになると思う。

まず、金メダルを取った野口には、
本当に何もいうことはない。

しっかりした事前の準備。
しっかりしたレースプラン。
きっちりと結果を出した精神力。

パーフェクトである。

それに比べて、土佐、坂本はどうなのか。
二人とも入賞したという意味では
結果は出したと言えるかもしれない。

これまでの五輪で、3選手全員入賞はなかったのだから。

しかしである。。。
その結果はともかくとして、
彼女たちのレース自体はどうだったのか。

「何とかついていった。」
「粘って落ちてくる人を拾った。」
「完走できてよかった。」

試合後の土佐、坂本のコメントは
こんなような感じだった。

しかも、敗北を自虐的に語るのではなく、
まるで勝利者のようにインタビューで語っていたというから、
これはプラン通りのレースだったということか?

もしプラン通りだとするならば、これは問題だと思う。
なぜなら、彼女たちの選考時のことを思い出してほしい。

土佐、坂本は、

「オリンピック・チャンピオンにして、元・世界記録保持者」

である、高橋尚子をはずして選考された選手たちだったのだ。
史上初の女子マラソン連覇の可能性を捨ててまで、
あえて彼女たちを選考したのではなかったのか。つまり、

「土佐、坂本は高橋より強い」

という判断だったはずなのだ。
ところが、その選手たちがやったレースが

「まずは完走。できるだけ粘って、落ちてくる人を拾う。
もしかしたらメダルに届くかも。。。」

という極めて消極的なレースだったというのは、
非常に残念なことで、私は強く批判されるべきだと思う。
これじゃいったい何のために
高橋をはずして土佐、坂本を選んだのか
わけがわからない。

特に私は、土佐のコーチに言いたいのだが、
彼は代表選考の前後、
小出・高橋を強く批判していたはずだ。

その彼が立てたレースプランはこんな消極的なものだったのか?
あるいこれがよしんばプラン通りではなかったとしても、
こんな消極的なレースになってしまうような
指導しかできなかったのか?

そのへん、どう考えているのか、
一度しっかり聞いてみたいものだと思う。

私が今日のタイトルを

「やっぱり高橋尚子を出すべきだった」

としたのは、ここに理由がある。

私は高橋が出ていれば金メダルだったとは言わない。
しかし、少なくとも高橋は土佐・坂本のような
消極的なレースは絶対にしなかっただろう。

なぜなら、繰り返すが高橋は

「オリンピックチャンピオンにして元・世界記録保持者」

なのだ。今更銀や銅のメダルなんて必要ない。
彼女が欲しいのは五輪二連覇の金メダルだけ。

だから、小出・高橋コンビは、
絶対に攻めのレースプランを立てて臨んだはずだ。

最初から前に出るのか、
野口のように25キロで仕掛けるのか、
あるいは終盤勝負するのか、

それはわからないけれども、
落ちてくる人を待つような
レースは絶対にしなかったはずだ。

いずれにせよ、
野口が仕掛けた25キロ地点、
他の選手が全員ついてこれなくても、
高橋がそれについていくシーンというのは、
誰でも容易に想像できると思う。

その後、高橋が野口に勝てたかどうかはわからない。
あるいは、どちらか競り合いに敗れたほうは、
がっくりきて後続に抜かれて、
金1つという結果は変わらなかったかもしれない。

しかし、少なくとも我々は
「ニッポン、金銀独占か!」
という希望を持てたはずだ。

あわよくばメダルをと考える選手と、
金メダルを狙うという選手がならば、
金メダルを狙うという選手をこそ
選ぶべきだったのだ。

このように書くと、それは結果論にすぎない
というような反論があるかもしれない。

しかしである。
私は、土佐・坂本の消極的なレースというのは、
事前に予測可能だったと思うのだ。

これが今日の最後の結論、
「五輪マラソンは1年間の準備期間が必要」
につながってくるのだが、
要するに、過去の五輪マラソンの結果を見れば、

「五輪前年の世界選手権、
または北海道マラソンによって
代表に選出された選手」

の五輪本選での成績がいいのは一目瞭然だからだ。

世界選手権で選ばれたバルセロナ銀の有森裕子、
北海道マラソンで選ばれたアトランタ銅の同じく有森
がこれに当たる。

有森が他の代表選手に比べて
特に実力が図抜けていたということはないはずだ。
有森の精神力の強さがよく言われるが、
それよりも、有森は十分な準備期間があって
万全な状態で五輪を迎えることができたことが
大きかったのだと思う。

これに対して東京、大阪、名古屋の選考会で選ばれた選手は
結果が出ていない。

しかも、アトランタ五輪の
浅利純子、真木和など、
怪我に泣く選手も少なくない。

唯一の例外がシドニーの高橋尚子なのだが、
彼女は選考会の名古屋国際を練習のように軽く走り、
大本命として本番をむかえて、期待通りに金メダルを取った。

要は、シドニーでの高橋というのは、
おそらく女子マラソン史上最強、
ケタ違いの化け物だったわけで、
これは参考にならない。

まあ要は今回、
土佐・坂本のレースが消極的だった理由の1つは
ここにないだろうか。

彼女たちは五輪本番に向けて調整しようにも、
まず選考会の疲労を取るのに苦労したのではないのか。

まだ怪我がないだけよかったというような
状態だったのではないのか。

レース後の彼女たちのコメントは、
そんな調整の失敗を示唆しているのではないのか。

そして、これは過去の五輪の結果から
予測できたことだったのではないか。
予測できたなら、彼女たちを選考したのは
誤りだったのではないか。

土佐・坂本が入賞したからいいのではない。
今後のために、これはよく検証されねばならないことだろう。

日本は五輪女子マラソンで2連勝したわけで、
今後はもう金銀銅メダル独占くらいしか
目標の立てようがないわけだ。

そうなると、
今後はなんとか入賞狙いみたいな選手は出せない。
全員優勝狙いでなければならない。

そういう意味では、
代表の選考方法はもう一度見直す必要が絶対にある。

私は今日ここで代表選考の代替案を提示するつもりはないが、
少なくとも言えることは、繰り返すが

「五輪マラソンには1年間の準備期間が必要」

ということだろう。

アテネ五輪の女子マラソンは、
過去にない好成績を収めたのは認めるが、
現在の日本勢の実力からすると、
もっといい成績でもおかしくなかったのだと
私は思う。

好成績だったからこそ、
選考過程、準備段階、本番のレースを
もう一度厳しく検証しなおして、
問題点を明らかにして、
今後の対策を立てるべきだろう。





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最終更新日  2004年09月01日 03時50分26秒



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