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さて、サッカーは先週・今週と
国際Aマッチ・デーですね! ということで、 ふっとぼ~る いず か~みん ほ~む♪ いっつ か~みん ほ~む♪ いっつ か~みん ほ~む♪ いっつ か~みん♪ 今日はこの選手を取り上げる。 イングランド代表MF ジョー・コール。 まだ23歳という若さながら、 イングランド期待の選手で、 チェルシー所属。 イングランド代表でもすでに19試合出場。 しかし、W杯予選・本選、EURO予選・本選での スタメン出場はなし。 ほとんどが親善試合の後半からの 交代出場であった。 以前書いたことがあるが イングランド代表は 親善試合については 前半はベストメンバーで戦い、 後半になるとGKも含めて ほぼ全員をサブと入れ替えるという 戦い方をする。 つまり、イングランド代表にとって 親善試合は勝ち負けなど度外視で、 前半はベストメンバーのチェック、 後半は控えと新戦力のチェックと 目的ははっきりしているわけだ。 ちなみに昨年の日本戦、 イングランドは例外的に 後半20分くらいまで ベストメンバーで戦ったが、 私見だけどあれはエリクソン監督が 「神様」ジーコ監督に 敬意を払ったのだろうと思っている。 もう1つ余談だけど言えば、 この試合で稲本潤一が大怪我をした時、 ピッチ上にはアピールに必死だった イングランドの控え選手がたくさんいたわけだ。 誰と稲本が接触したのか覚えていないが、 相手の都合というか、事情というか、 そういうものをよく把握して臨んでいれば、 避けられた事故のような気がするのは 私だけだろうか。。。。 話がずいぶん脱線してしまったが、 今日はジョー・コールである。(苦笑) 彼は代表戦では通常後半から登場していたわけだが、 ベッカム張りのフリーキックでゴールを決めるなど 結構印象的なパフォーマンスを見せてきた。 親善試合でのイングランドは 前半のレギュラー組は ちんたらしたプレーをすることが多く、 (それ以前に激しいプレミアリーグのせいで けが人続出が常だったりする。。。) 逆に後半には、 ダイアー、ハーグリーヴス、キング、 デフォー、ライト=フィリップス、 そしてジョー・コールなどの 若手が次々と登場し、 怒涛の攻撃を仕掛ける。 これは観ていて圧巻なのだ。。。 そして、親善試合の後、 ジョー・コールの写真が スポーツ面にデカデカと 載ったことも少なくない。 しかし、いくら親善試合で活躍しようと ジョー・コールが真剣勝負のW杯やEUROで スタメンに名前を連ねることはこれまでなかったわけだ。 なんてったって イングランドの中盤と言えば、 ベッカム、スコールズ、 ジェラード、ランパード と、役者が揃っているからだ。 彼らも故障で欠けることがあるし、 全員揃うことも少ないのだが、 その穴は、 バット、フィリップ・ネヴィル(ネヴィル弟)、 シンクレア などのしぶ~いベテランが その都度埋めていく。 まだ若いジョー・コールが 入り込む隙などないわけだ。 ただ、若いだけが ジョー・コールが起用されない 理由ではない。 若いだけなら、 オーウェンだってルーニーだって、 ジェラードだって若いが 彼らは不動のレギュラーである。 ジョー・コールが起用されない理由は、 プレーが「幼い」からであった。 彼は、傑出した攻撃力を見せる反面、 不用意なバックパスで大ピンチを招くなど、 ミスが多い。。。 そのジョー・コールが W杯予選・北アイルランド戦で 先発起用された。 ポール・スコールズが代表引退後、 レギュラーが固定されてなかった 左サイドMFに抜擢されたのである。 エリクソン監督は抜擢の理由を 「所属チームのチェルシーで いいプレーをしている」 と説明し、 「信頼している。」 と付け加えた。 しかし、「アイスマン」ことエリクソン監督の 優しいコメントと裏腹に、 英国のマスコミは厳しい。 BBCなども試合前の番組で ジョー・コールを取り上げ、 彼のインタビューと同時に、 彼がバックパスやらのミスで 大ピンチを招いた場面のVTRを 散々流した。。。 すでに代表を19試合も経験した選手なのに、 「初先発のプレッシャーに耐えられるのか?」 「大事な場面でミスをしないと言えるのか?」 などと、いやはやなんとも手厳しい。。。 さて、26日のW杯予選、 「イングランドVS北・アイルランド」。 以前観た「イングランドVSリヒテンシュタイン」 に続いてまたしても両国国歌が同じ 「GOD SAVE THE QUEEN」 ということで、 欧州のわけわからん歴史の深さを感じる。 え?北アイルランドは英国じゃないかって?? いや、そりゃそうなんだけど、 それでもスコットランドやウェールズは 独自の歌持ってるでしょ? 何で北アイルランドは歌がないのよ、とか考えたら ますます、わかんなくなってきた。。。(苦笑) まあ、どうでもええわ。 それでジョー・コールなのだが、 前半からよくボールをキープし、 ドリブルで敵陣に切り込んで 攻撃にインパクトを与える いい仕事をしていた。 イングランド自体、 格下の北アイルランド相手に 圧倒的に試合を支配し、 シュートの雨あられを浴びせた。 しかし前半は0-0。 私はいつもこの北アイルランドのような 欧州の中小国の強豪国に対する したたかな戦いぶりに うならされる。。。 「イングランドVSリヒテンシュタイン」 も、どういうわけか接戦だったし、 「日本VSアイスランド」 でなまくらな戦いぶりながら 終わってみれば接戦にされていた アイスランドにも こりゃ参ったなという感じだった。 もしこれが親善試合でなく、 W杯予選だったら、 日本はアイスランドに 手玉に取られていたんじゃないかな。 例えば日本は中東でのアウェー戦、 いまだに苦手であることをイラン戦で 証明してしまったわけだけれども、 長年同じことを繰り返しているような 気がせんでもない。 上に書いた稲本の怪我もそうだけれども、 日本は状況に関わらず生真面目にやりすぎる。 生真面目はいいことだけど、 もう少し柔軟に戦うしたたかさを 覚えてもいいのかもしれない。 また話がそれてしまった。(苦笑) 後半である。 イングランドの怒涛の攻撃は続く。 47分。 0-0の均衡を破ったのは、 ジョー・コールだった。 ドリブルで中に切れ込んで ミドル・シュート! ジョー・コール、 公式戦初ゴールであった。 その後はイングランドのゴールラッシュ!! 52分オーウェン。 54分再びオーウェンが絡んでオウンゴールを呼ぶ。 62分ランパードが強烈なミドル弾。 イングランド、4-0の圧勝であった。 前半は欧州中小国のしたたかさを、 後半はそれを圧倒的ど迫力で打ち破る 強豪国の強さを、 いやあ、いいものを観せてもらった。(笑) さて試合後、 今日は何と言っても ジョー・コールである。 BBCのTV番組では、 何度もジョー・コールの ゴールシーンやドリブルのシーンが 映されて分析された。 しかし日本でもおなじみの ギャリー・リネカーが司会の コメンテーターたちの 「彼もようやく大人のプレーができた」 とかいうような評論はなんとも手厳しい。(苦笑) (日本でもおなじみギャリー・リネカー。 近頃はこんな風格も出てきました。) (辛口のBBC解説陣) まあ、その手厳しさも、 ジョー・コールが代表20試合目で ようやくチャンスをモノにして イングランド代表レギュラーを手にしたことを コメンテーターが認めたということだろう。 さて、これまで長々と書いてきたけれども、 今日私が指摘したいことは、 「イングランド代表で レギュラーを獲ることの厳しさ」 である。 それは、チーム内の競争が厳しいというだけではない。 ちょっとクラブや親善試合で活躍したくらいでは サポーターやマスコミがレギュラーとは認めない という厳しさがあるということである。 翻ってどこかの国である。 いや、どこかの国って はっきり言って「日本」のことなのだが。(苦笑) ありましたねえ。 「海外組」が召集されると ほぼ自動的に控えに回される 「国内組」がやる気をなくすとか いう話が。。。 私は英国にいて、 海外クラブにも買われない選手が 何を言っているかと思って見ていたら、 なんとそれを支持する世論が高まったりして。(苦笑) それで「国内組」中心で アジア・カップに優勝したもんだから、 もう「海外組」はいらんなんてね。 私はあの時、 中国との決勝戦を観て、 でかいだけで動きの鈍い 中国相手になんちゅう試合しとるんやと 確かどこかに書いたと思うが、 掲示板とかに 「そんなことないんだ!」 とか書かれた。 まあ、日本では 大変なアウェーの洗礼を受けて 苦闘の末に優勝したことに 興奮してしまって、 事の本質が全く見えてなかったのだろう。 あの時の事の本質とは、 「日本代表は国内組中心の 1軍半のメンバーで アジア相手に大苦戦が続いた。」 ということであって、 「国内組中心でチームとしてまとまった」 ことを評価するのではなく、 「国内組の1軍半中心ではアジアでも苦しい」 というのが正しい判断だったのだ。 あのアジア・カップ後 日本代表は親善試合でも 「国内組」中心の召集となったわけだが、 それは海外組にけが人が続出したり、 クラブの事情があったのは事実だが、 「国内組」を強烈に支持する世論があったことが 微妙に選手選考に影響したのは事実だろう。 そのツケは見事なまでに、 W杯最終予選で出てきている。 北朝鮮戦の大苦戦、イラン戦の完敗、 オウンゴールの1点だけという バーレーン戦の情けなさ。。。。 アジア・カップをきちんと総括していれば、 今頃になって「国内組」では戦えないことに 気づくなんて事はなかっただろうし、 3-5-2だの4-4-2などと迷うことも、 中田英をどうするかなんて 悩むこともなかっただろう。 選手には「格」というものがある。 レギュラーは当然「海外組」。 「国内組」は怪我などで「海外組」が 欠けたときに穴を埋める1軍半。 3-5-2でも4-4-2でもいいけど、 システムも戦術もレギュラーの「海外組」を 前提に考える。 ちょっと親善試合や国内リーグで活躍したからといって、 代表で使うべきとか簡単にちやほやしない。 代表のレギュラーには それだけの地位と名誉と誇りが あるべきだと思う。 そのへんが本人たちも周囲も甘いから 日本代表は大試合で ちんたらしたプレーしかできないのだ。 ジョー・コールなど イングランドで控えの選手が、 レギュラーになかなか入れないからといって、 モティベーションが下がったなんて話、 全く聞いたことがない。 彼らはレギュラーに使ってもらえるまで、 親善試合の後半にゴールラッシュを続けるだけだ。 それがイングランド代表の誇りである。 「ジョー・コール、代表20試合目の歓喜!」 それを観て、そんなことを考えました。 ちょっと言い過ぎかもしれんけどね。 まあ、許してください。 (ジョー・コール) それでは、またね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年03月31日 08時34分11秒
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