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2005年08月10日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
さて、今日はもう1本
「かみぽこ政治学」です。
いきなり1日で3本のエントリー。(苦笑)

しかし、あれですよね。

「郵政民営化法案は問題なく成立する」

と言っちゃってたからねえ。
このことに触れないわけには
いかないよね。

はは。
はははは。。
とほほほほ。。。

ただ「青木幹雄の合理的行動とは。」というエントリー
そっと消すつもりはありません。(苦笑)

あれね、青木幹雄さんという個性を使って、
「良識の府」参議院のことを
わかりやすく説明できていると思うしね。
よく書けてるエントリーだと思う。

まあ、ここでの予測というのは、
郵政民営化法案の参院審議の過程で
小泉首相は最後の最後まで
反対派に対して一歩も譲らない
チキンゲームをやり通すだろうと。

そして、それに対して
自民党分裂を恐れる参院執行部は
必死に反対派を説得する工作を続けるだろうと。

これ自体は外してはいなかったと思うのだ。

青木さんが前面出てくることはなかったけど、
片山さんはメディアにも
出っ放しで走り回っていたし、
最後にはあの森さんの
缶ビールと干からびたチーズ片手に

「オレも、さじ投げたな」

のトホホな大芝居まで出たしね。(苦笑)

それほどまでに、
みんな小泉に恐れをなして
必死に法案通過のために動いたのは確か。

でも、さすがに最後の最後に出てきた

「中曽根の怨念」

まではさすがに予想できなかったということ。(苦笑)
まあ、政治ってのはそんなもんだし、
これは仕方ないよなと思う。

さて、いつまでも言い訳ばかり
していてもしょうがない。

今日は、この郵政民営化法案の審議過程で
「政治学的」に重要なポイントが
いくつか浮き彫りになったと思うので
それを書いてみたいと思う。

たまには政局の話ばかりじゃなくて
まじめに政治学の話でもしないと。。。(苦笑)

まずもって注目すべき点は
この郵政民営化法案が
衆議院で可決、参議院で否決と
別の結果が出たにも関わらず
どちらも、

「双方からの勝利宣言」

が出ることなく、

「法案採決における
勝者と敗者がはっきりしたこと」

である。

これまでの日本政治からすれば
実はこれは珍しいことなのだ。

小泉政権になってからも
例えば道路公団民営化の時など、
小泉首相が

「これまで誰も成し遂げられなかった改革ができた」

と言っているのに対し、
同時に反対派の古賀さんが

「我々の主張がほぼ認められた」

と言うというようなことがあった。
こういう法案採決後の
「双方勝利宣言」というのは、
特に55年体制下では普通のことであって、
社会党などいつも法案に反対して、
その反対が通らなくても

「我々は政府・与党から妥協を勝ち取った」

とアピールしていたもんだ。

まあ時には強行採決とかあったけれども、
基本的にはこんな感じだったわけだ。

これは「かみぽこ政治学」で

「政治とは勝者と敗者を
はっきり決めることではなく、
まあみんながなんとなくこれでいいかな、
と感じられるところで手を打つ
ためにあるのだ」

とこれまで何度も書いてきたことでもある。
「山拓さんについて再び書く:自民党幹事長交代」「傷だらけの勲章」「傷だらけの勲章(2):首相の決断とは?」「閣議決定とはなんなのか」などなど。。。)

ところが、郵政民営化法案に関しては、
法案採決について明らかに
勝者と敗者がはっきりしている。

これはもしかして
後に画期的なことであったと
評価されるかもしれないと思っている。

政治学の世界では、
レイプハルトという偉いさんの学者が
民主主義国というものを

「コンサンサス型」と「多数決型」

の2つに類型したのが有名である。
このコンセンサス型というのは
いわゆるドイツとか
ヨーロッパとかの連立政権の民主主義国のことで、
議会で単独過半数を得る政党がなく、
いくつかの政党が政策面で合意して、
政権を運営していく形態。

多数決型というのは、
英国とか二大政党制の民主主義国のことで、
議会で1つの政党が単独過半数を得て、
その政党の政策はほとんど全て議会を通過する。

日本の場合は、
ヨーロッパとはちょっと違うけれども、
基本的に多数決で決定するけれども、
多数決の前に与党は野党とも協議して
ある種のコンセンサスを得て
法案を通していくという点において、
「コンセンサス型」だったと言えるだろう。
(ちなみにこの偉いさんは、
日本を多数決型にしてたと思うけど
ちょっと日本は事情が違うと
私は思っているということです。)

ところが、郵政民営化法案に関しては、
小泉首相の姿勢もあって、
衆参両院とも反対派とコンセンサスを得ないで、
法案採決となった。

そして勝ち負けがはっきりする
英国政治のような結果となったのだ。
繰り返すが、これは日本政治においては
非常に珍しいことなのだと思う。

次に、いわゆる
「小泉首相の政治手法」
についてである。

この郵政民営化の
政策過程において小泉首相は、
官僚による原案の立案、官庁間の調整、
与党における法案審査を経て
事務次官会議で全会一致したものが
閣議に上がってくるというような
ボトムアップ型の
「従来型の政策立案過程」
を無視した。

小泉首相は郵政民営化の議論を
党の政調会に下ろすことなく、
昨年4月に「郵政民営化準備室」を設置。
9月には与党の了承を得ずに
民営化方針を閣議決定。
今年6月には自民党総務会が
全会一致方式を放棄して
法案を閣議決定するなど、
完全な官邸のトップダウンで
政策立案を進めてきたわけだ。

それに加えて、
昨年9月の内閣改造・党役員人事では、
郵政民営化への協力を判断基準にする
徹底した「踏み絵人事」を行った。

この小泉首相の政治手法が

「独裁的」「民主主義を破壊するもの」

と厳しく批判されて、
今回の法案否決の一因となった。

しかし、正直この小泉首相の手法って、
英国だと全く当たり前のことなのだ。

英国では総選挙で審判を受けて
首相になった者は、
選挙での公約をそのまま
トップダウンで実行するわけで、
法案が議会提出前に
与党内で修正が重ねられるような
与党事前審査はない。

また、与党内に反対者が
現れるような状況になったら
首相は「人事権」を
徹底的に使って反対を抑えるのも普通。

強力な「人事権」は民主的に選出された
首相に与えられた権利であって、
それを自由に行使するのが
民主主義的にも当然という考えが
英国では普通だと思う。

つまり、私は小泉首相が、
自らの政治手法を

「民主的であり全く問題はない
(あるいは何が問題なのかわからない)」

と考えているんじゃないかと思うのだ。

小泉首相は自民党総裁選と
3度の国政選挙全てで
「郵政民営化」を公約として掲げてきた。

それで党総裁になり、
首相に選出されてきたわけだから、
郵政民営化方針に与党は当然従うべきだし、
首相の「人事権」や「解散権」を
行使するのは当然だと、
それが「民主的」なのだというのが
小泉首相の考えではないか。

要するに、小泉首相と反対派は、
激しく罵倒し合っていたけれども、

「民主主義とはどうあるべきか」

について、乱暴な言葉使いながら
理論闘争をしていたという
見方もできる。

これをもう少し大きく捉えると、これまで

「ボトムアップでコンセンサスを得ながら
物事が決まっていくのが民主主義」

と考えられていた日本で初めて、

「国民の信認を得た政府がトップダウンで
物事を決めていくのが民主主義」

という考えが出てきた、
ということだと思う。

要は、小泉政治は
ただ乱暴だったわけではなく、
民主主義に対する違った考え方を
日本政治に持ち込んだ
ということだ。

今後、日本政治がどうなっていくか、
日本で民主主義というものが
どう考えられるようになっていくかは
総選挙の結果を見なければならないかもしれない。

しかし、小泉政権4年間は、
日本の政治文化そのものに
良くも悪くも非常に大きな影響を
与えたということは間違いないだろう。

それでは、また。

--------------------------------------------
<参考文献>

アレンド・レイプハルト『民主主義対民主主義―多数決型とコンセンサス型の36ヶ国比較研究 ポリティカル・サイエンス・クラシックス (2)』(勁草書房)

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最終更新日  2007年10月25日 22時29分34秒
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