5673227 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

かみぽこぽこ。

かみぽこぽこ。

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

かみぽこちゃん

かみぽこちゃん

フリーページ

お気に入りブログ

暮らしごと 千佳りんさん
中年よ、大志を抱け! 断言児さん
じょん・どー PhDを… じょん・どーさん
エッジ・ランナーズ 猫ジャラしマスターさん
かっちゃんの~1歩… katsuchan55さん
~ももの新たなる旅… もも1016さん
人生やだとはいえな… やだやだもんさん
講師の花道 教師Aさんさん
愛国、日本 パボアホイジオタさん
田中およよNo2の「な… 田中およよNo2さん

コメント新着

 ダンスインザダーク@ 政府税制調査会は何をしたか? 結局、政府税制調査会はこっそりと増税し…
 まくらん@ ・・・ かみぽこちゃんさんのブログは、小泉政権…
 まくらん@ ・・・ かみぽこちゃんさんのブログは、小泉政権…
 タカダ@ アクセス数  アクセス数には、アンテナに登録して放…
 ゴルゴムの仕業だ@ 狂信者に薬は効かない…どうしてこうなった かみぽこさんは民主党崩壊時に起こるであ…
2005年09月04日
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
さて、またまた「かみぽこ政治学」です。(苦笑)

総選挙が今週火曜日に公示されて、
いよいよ本格的に選挙戦のスタートということで
まじめな政策論争中心の選挙戦が
展開されることを祈って、
珍しく政策のことを書きたいと思う。(苦笑)

政策を中心にどの候補者とどの政党に
投票するかを決めようとすると、
まずは各政党の「マニフェスト」を
読んで比べてみることになる。

ふむふむ、なるほどなるほど。。。(笑)

あれだよね。
どの政党のマニフェストも
前回総選挙よりはるかに内容的には
充実しているね。

なんだかんだ言っても、
どの政党もよく勉強しているんだね。

しかし、あらためて読んでみると、
やっぱりマニフェストって
難解っていうかね。

マニフェストに書かれている
いろんな政策を比較してみても
各政党の違いって正直
わかったようなわからないような
感じがする人が多いと思う。

そういう方、ご安心ください。
私もそう思いますから。(笑)

例えば自民党と民主党で
どこがどう違うのか、
マニフェストを読むだけでわかる人は
はっきり言って天才だと思う。(笑)

その、いわゆる「マニフェスト選挙」を
推進しようと活動している
学者・ジャーナリスト・NGOの若者たちが
たくさんいるけれども、
彼らは英国の「政策を競う選挙」とは
なんなのかをわかってないところがある。

彼らは、

「政党はマニフェストを作り、
選挙ではそれを有権者に説明せよ。」

「有権者はマニフェストを読んで理解し、
選挙ではその優劣で政党を選択せよ。」

こう訴えているようなんだけど、
こんな難しく面倒くさい作業、
英国の政党も有権者も選挙の時に
誰もやってはいない。
選挙では、

「政党はマニフェストに書いてあることが
他の政党とどう違うのかを
各選挙区の候補者を通じて明快に説明する。」

「有権者は選挙区の候補者の演説を通じて
政党間の政策の比較し、
選挙での投票行動を決める。」

のであって、
要するに政党は
マニフェストをもちろんしっかり作るけれども、
選挙では他党との違いについて
もう一段噛み砕いた説明をするし、
有権者もそれを聞いて、
いいなと思う方(明快に説明できている方とも言える)
に投票するわけだ。

どうぞ皆さん、
学者・ジャーナリスト・NGOの若者たちに
「マニフェストを読め!」とか言われてビビらないように。
英国の人も実はほとんど読んでないから、
どうぞご安心を。(苦笑)

このマニフェストをまじめに作るけれども、
選挙ではもう一段噛み砕くという部分について、
日本のマニフェスト推進論者はなぜか誰も言わない。
わかってないのか、
わかっているけどわざと言わないのか、
どちらか知らないけれども。。。

また、日本の政治家もね、
政策における他党との差別化ってのを
この選挙戦でうまくやれているのかどうか
今ひとつよくわからない。

自民党「民主党は郵政民営化に反対した。我々だけが改革勢力。」
民主党「政権交代をしないと、改革はできない。」

こんな感じで訴えているようだけど、
改革は郵政民営化だけじゃないし、
政権交代を訴えるのはいいのだけど、
交代したら何が違うのか
よくわからないしね。

そこでこのエントリーでは、
自民党と民主党の方々に成り代わって、
政党間の違いについて、
もう一段噛み砕いた説明というものを
試みてみたいと思う。

皆さんがどの政党に投票するかの
1つの助けになればと思います。

日本の政界ではここ15年くらいかな、
海部内閣の頃から

「改革」

という言葉が、
政治家にとってパスポートのように
使われてきた。

「改革派にあらずんば政治家にあらず」

みたいな感じでね。
まるで改革派であることが
政治家の資格みたいに
使われてきたわけだ。

今回の選挙でも、
「改革」を標榜する与党を批判している
民主党、社民党や共産党から、
国民新党などの新党までもが

「真の改革」

という表現を使っている。
せめて国民新党くらい、

「改革は必要ない」

と堂々と言ってほしいものなのだが、
残念ながら言ってくれない。(苦笑)

しかし、全ての政党が「改革」を訴えるとしても、
その「改革」の内容は政党によって違うわけである。

このエントリーでは
自民党の言う「改革」と
民主党の言う「改革」で
いったい何が違うのかを、
マニフェストを噛み砕いて説明することの
一例として取り上げてみたいと思う。

自民党の言う「改革」とは、
まず現状の官僚制度、政治制度や、
社会制度のあり方を前提として、
財政的にそれが維持可能かどうかを考え、
そして、維持可能でない部分については
可能になるように変えるということである。

これに対して、
民主党の言う「改革」とは、
現状の官僚制度、政治制度や、
社会制度そのものを変えることを意味する。
現状の制度内で
既得権を持っている人と
持っていない人の間で
不公平が生じている部分について
それを積極的に正そうというものだ。

この「改革」の違いは
年金制度改革を巡る
自民党と民主党の考え方の違いに
端的に現われている。

自民党の2004年度の年金制度改革とは要するに、
現行制度のまま、給付と負担の関係を変えたわけで、

「これで制度を維持できるからいい改革ができた」

というのが、
小泉首相の主張だったわけだ。

これに対し、
民主党の主張した年金制度の一元化というのは、
要するに現行制度に存在している
不公平をなくすということ。

「給付と負担の関係を変えるだけでは
改革とはいえない」

というのが、
民主党の主張だったわけだ。

その後、自民党もこの2004年改革が
世論から不評だったことから
将来の一元化に踏み込むことになったけれども
基本的には財政的に維持ができれば、
現行制度維持でOKというのが、
自民党の「改革」に対する考え方であると
端的に示したのが年金制度改革の議論だった。

そして、この考え方は、
実は「小泉構造改革」全体に一貫しているようだ。

「現行制度を財政的に維持できるかどうか」

が「改革」のポイントなのだという見方をしてみると、
「道路公団民営化」「三位一体改革」「郵政民営化」などで
小泉首相がやりたかった「改革」とはいったいなんなのか、
なぜ妥協に妥協を重ねて骨抜きになったと
世論の批判を浴びながらも、小泉首相が

「いい改革案ができた」

と胸を張り続けてきたのかが
クリアにわかるような気がするでしょ。
あれはただの強弁だったわけではなくて、
小泉首相は心からいい改革ができたと思って
言っていたんじゃないだろうか。

例えば「道路公団民営化」で言えば、
道路建設が財政的に可能かどうかが改革のポイントで、
採算さえ取れれば高速道路は作っていいわけで、
天下りやゼネコンの既得権益も残っていいわけだ。

採算が取れなければ
結果的に既得権益が削られて
ゼネコンが潰れ天下りがなくなるということであって、
そういう既得権益の打破そのものが改革の目的ではないのだ。

「民間にできることは民間に」

という小泉首相の口癖は、

「民間にできることは民間にやってもらえれば
財政的に現行の社会制度を維持できる」

という意味だということだ。

「郵政民営化」は違うんじゃないかと
言う人がいるかもしれないが、
これだって財政赤字垂れ流しの根源が
郵貯・簡保資金にあると考えれば、
基本的にその制度が「財政的に持たないから」
改革をするという自民党の考え方の
線上にあるものだということも、、
なぜにこれが「改革の本丸」と
位置づけられるのかも
クリアに理解できるのだ。

一方、民主党の「改革」に対する
考え方はこれとは違っている。
現行の社会制度で既得権を持つ人と
持たない人がいること自体を問題視し、
それを変えることで、
より公平で透明性のある社会を構築することが
「改革」だと考えていると思われる。

例えば、採算の取れる高速道路なら作ってもいい、
それで本来なら潰れるはずのゼネコンが
国民の税金によって生き残ってもいいし、
天下りが許されてもいい、
という考え方は民主党にとっては
許されないことなのだ。

既得権益打破が民主党にとって
「改革」の目的そのものだからだ。

つまり、自民党と民主党の「改革」には、

1.自民党
(1)現行制度を前提として、
  財政的にそれを維持できるように変える。
(2)既得権益の打破は結果であって、
  それ自体は改革の目的ではない。


2.民主党
(1)現行制度の不公平に積極的にメスを入れて、
  より透明性と公平性のある社会を構築する。
(2)既得権益の打破が改革の目的そのものである。

という考え方の違いがあるわけだ。

この「自民党的な改革」と「民主党的な改革」の違いは、
どっちがいいとか悪いとかこのエントリーでは言わないし、
いつもの「かみぽこ政治学」的に言えば、
考え方が立派だからといって政治的にうまくいくとは
簡単に言えないということなのだけど(苦笑)
まあとりあえずこういう違いを頭に置いて
マニフェストを読んでみたり、
政治家の演説やTVでの討論を聞いてみて下さい。

これまでよりも
政治家の言っていることがよくわかるだろうし、
自民党と民主党がどこで対立しているのか
よくわかるだろうと思いますよ。

貴方はどちらの「改革」を選択しますか?(笑)

まあいずれにせよ、
こういう政党間の違いっていうものをね、
政治家は選挙の時には端的にまとめて、
有権者にわかりやすく説明しないと
いけないということだ。

「マニフェストを読め!」
だけでは無責任だということだね。

それでは、またね。






最終更新日  2005年09月05日 09時51分57秒



© Rakuten Group, Inc.