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2005年11月15日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
さて、「かみぽこ政治学」です。
今日は掲示板で予告しましたように、

「嗚呼、野田聖子!:政治家における危機回避能力の大切さ」

ということでいきたいと思います。
相変わらず、このタイトルのつけ方が
ベタなのはどうぞお許しを。(苦笑)

野田聖子衆院議員が
自民党執行部からの勧告を受け
離党した。

「日本最初の女性首相候補」

の名をほしいままにしていたはずの彼女は
郵政民営化法案に反対票を投じ、
衆院解散後の総選挙では
「造反議員」として自民党公認を得られず、
選挙区に対立候補を立てられ、
しかもその対立候補が
比例順位1位にランクされて
確実に当選することが段取りされることで、
地元後援会にも動揺が走り、切り崩された。
論功行賞を狙う地元選出参院議員の
対立候補への寝返りにもあった。

なんとか当選を決めて
国会に戻ってきたものの、
今度は自民党執行部から
支部の解散を言い渡され、
衆議院に再提出された郵政民営化法案に
賛成を表明してみたものの、
執行部からは離党勧告され、
どうすることもできず
それを受け入れた。

今、世間ではポスト小泉争いが話題だ。

野田聖子氏は間違いなく
ポスト小泉のダークホースだったわけだから、
そのレースに参加できないだけでなく、
政治的脳死状態に陥ってしまった
彼女の現状を見ると本当に、
どうしてこんなことに
なっちゃったのだろうかと思う。

野田聖子氏は何を間違えたのか。

いろんな人がいろんなことを
言っていると思うけれども、
このエントリーではそれらと
ちょっと違った視点、

「政治家の危機回避能力」

という観点から見ていきたいと思う。

私はこれまで、小泉純一郎という政治家を

「稀代のけんか上手」

と評してきたわけだけれども、
それは小泉氏の全てを
言い表しているわけではない。

今回のエントリーでは、
政治家・小泉純一郎の
もう1つの傑出した能力として

「危機回避能力の高さ」

を指摘したいと思う。
これは、もっと端的に言えば、

「無駄なけんかを避ける」
「負けるけんかをしない」

ということである。

つまり、政治家・小泉純一郎とは、
「稀代のけんか上手」であるが、
それと同時に、いやそれ以上に
そのけんかを仕掛けるまでは、
相手を確実に仕留められるようになるまで、
じっと機が熟するのを待つことができる、
ましてや負ける可能性があるけんかなど
絶対にしないという

「危機回避能力の高さ」

に、その真骨頂があるのである。

少し具体例で説明したいけれども、
本当に小泉氏という政治家は
首相になるまで口ではいろいろ言いながら
実は誰ともけんかをせず、
飄々としていたことがわかる。

例えば細川内閣の時の選挙制度改革。

今では信じられない感じがするけど、
この時小泉氏は改革に激しく反対し
「守旧派」のレッテルを貼られていた。

そして、当時野党だった自民党の総裁
河野洋平氏と細川首相の間で合意が成立し、
衆議院本会議で採決となった時、
小泉氏はそれを棄権した。

なんだ、けんかしているじゃないかと
言われるかもしれないが
これはけんかとは言えない。

なぜなら、そもそもこれは
政府提出法案であって、
それが与党・社会党の造反によって
可決するのに数が足りなくなったから
細川首相が河野総裁に相談してきたという話。

河野総裁としては、
社会党の造反分の賛成票を
政府に渡せればメンツが立つわけだし、
逆に、「野党・自民党」としては
政府提出法案に対して賛成するわけだから
多少の造反者でも出さなければ
支持者に対して申し訳が立たないという
事情もないわけではなかった。

その証拠に、衆院本会議採決を棄権した
小泉氏に対して自民党執行部から何のお咎めもなし。
まあ、その時の幹事長はあの森喜朗氏だったしね。(苦笑)

次に、橋本内閣での行政改革において。

橋本行革で小泉氏の持論である
「郵政民営化」も検討されていたのだが、
族議員の激しい抵抗によって
改革案は骨抜きにされ、
民営化ではなく公社化されることとなった。

この「郵政公社法案」を閣議決定する際、
小泉厚相が法案に署名拒否して
閣僚を罷免されるかどうかが
注目となったのだ。

閣僚罷免となると、
小泉氏本人が政治的に傷つくだけでなく、
橋本内閣の安定性も傷がつく。
行革への反対派も動き出し、
一挙に政局になる。

しかし、小泉厚相は

「財投の問題に手をつけることができた。
評価できる。」

と言って、あっさりと署名した。
今の小泉首相からすれば意外なほどのあっさり感。
これじゃ「かみぽこ政治学」のエントリーになんて
なりゃしない。。。(苦笑)

そして、極めつけは「加藤の乱」。

森内閣の倒閣に
加藤紘一氏が動いちゃった事件だけど、
当時森派会長代理だった小泉氏は
YKKの同盟関係などおかまいなしに

「森さんを守る!」

と言って、加藤氏反乱の鎮圧に徹した。
まあ、それ以前に小泉氏の自民党総裁選出馬の際、
加藤氏が全く協力しなかったことの
恨みがあったのかもしれないが、
それ以上に、森政権を支えていた
野中広務氏、青木幹雄氏などの政治力、
加藤派内部に両氏と近い古賀氏がいることなどから、

「加藤氏の反乱は成功の可能性なし」

と読んで、静観を決め込んだということだろう。

要するに、小泉純一郎という政治家は
郵政相就任時の「郵政省は解体する!」
という発言に象徴されるように、
派手な言動でちゃんちゃんばらばらやってるようで
人気を博した政治家でありながら、
実は首相になるまで、政局の重要な場面では
いつも飄々と勝負を回避してきたということだ。

これに似た話は、実はかつて書いたことがある。
「突き詰めると、小沢神話って何なのか?」
そう、小沢一郎さんが
いつまでも人々の期待を集めている理由は、
実は閣僚経験がほとんどなく、
政治責任を取らされる場面がなかったため
なんとなく「豪腕・小沢神話」が
残ってしまっていると指摘したエントリーだね。
小沢一郎氏も、

「負ける勝負を回避する」

ことによって、
彼に対する微妙な期待がいまだに残ってるって
ことなんだろうと思う。






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最終更新日  2005年11月16日 08時56分12秒



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