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さて、ここでようやく
今日の本題に入るのですが(苦笑) 繰り返しだけど 1つ1つの事件に 即応的に書くことは やる気がしないとして、 逆に、これからぜひ やってみたいことが あるわけです。それは、 「日本政局学の構築」 というプロジェクトです。 これは簡単に言えば、 今まで「かみぽこ政治学」で やってきたことを まとめたいと いうことなのだけど、それを 「日本政局学」 という形になるまで、 つまり 「政局分析の理論化」 をやりたいと思ってます。 これまで、「政局」というものは ジャーナリズムが扱うもので 学問として扱うものじゃないと されてきました。 これは、「政局」というものが 表に見える話よりも 政治家の舞台裏での 駆け引きが中心であること、 それを掴むことができるのは 日々の取材を通じて 政治家との人脈を築いている ジャーナリストであろうと いうことがあります。 また、政治家の舞台裏での駆け引き、 その結果としての政局の動きは 「政界は一寸先は闇」 という言葉が象徴するように 変化が大きすぎて、 学問の役割である 「物事の法則性を捉えて、 他の事例を分析する際にも 用いることができる 理論化・一般化を行うこと」 が、極めて困難で 学者には手が出せないと いうこともあったと思います。 でも、私は政治学の研究をしながら ジャーナリストによる 政局分析を見ていて、 あまりにも的外れなものが 多すぎることに 非常に違和感を 持ったんですよね。 例えばですが、 「かみぽこ政治学」の 初期によく取り上げた 「小泉人事はサプライズ狙い」 「小泉外交は戦略なし」 こういうような、 ジャーナリズムによる 決め付けですね。 この決めつけの根拠ってのは 永田町の政治家など 政治の現場にいる 小泉さんをよく知る人たちが そう言っているって いうのだったと思いますね。 要は、小泉さんを 知っているという人が 「純ちゃんという男は、 世論を気にして、 行き当たりばったりの ことをする。。。」 と、語っているというのが ジャーナリストの小泉評の 根拠だったと思いますよ。 もちろん私は、 小泉さんに会ったことが ないわけですが、 この小泉評には 非常に違和感があったわけです。 なぜなら、私が 政治学の分析枠組を いくつか使って 「小泉人事」や「小泉外交」を 再検証してみると 「サプライズ狙い」という マスコミの決め付けの 陰に隠されていた 小泉さんの合理性・戦略性が 見えてきたからです。 もちろん、あの郵政解散総選挙以後 小泉さんの合理性・戦略性は 誰もが認めることになったのですが 「かみぽこ政治学」では、 その3年くらい前から それを指摘していたわけです。 あるいは、もっと 直近の例で言えば、 繰り返しですが、 福田内閣発足時の 福田首相に対する評価。 福田首相をよく知る人の 「経験と安定感」 という評価よりも、 福田さんに会ったことがない 私の客観的分析、 「福田首相は経験不足」 のほうが、論理的であったことは 疑いようもないわけです。 要するに、政治家をよく知っていて 政治家の裏の駆け引きに 通じているはずのジャーナリストが 実は「政局」のことを なんにも読めていないと。 逆に、政治家をよく知らなくても 分析のための方法論を持って 公開された情報をきちんと押さえて 論理的に物事を解いていく方が 「政局」をクリアに説明できる。 これを言いかえれば、 今のジャーナリストは 「大物政治家に話を聞いた」 「消息通に話を聞いた」 ということに こだわりすぎているというか 満足してしまっているというか それらの情報の真贋を判断する 方法論を持っていないことが 問題なんじゃないかという 問題意識を持つんですよね。 そこで、「かみぽこ政治学」では 「政局」はジャーナリズムの 専売特許ではないのだと、 いや、あえて言えば ジャーナリズムには 全く任せておけないものだと ここに断言し(苦笑) 「政局を分析するための理論・方法論」 を作るための、 「日本政局学構築プロジェクト」 を始めたいと思います。 具体的にどうするかというと、 これまで「かみぽこ政治学」で すでに用いてきた 政局分析ための方法論は、 おそらくものすごく たくさんあると思うのだけれども、 それらは1つ1つのエントリーで バラバラに使われているだけで きちんと整理されていないわけです。 私自身の頭の中でも、 整理されていません。 それらをきちんと 順序良くまとめると いうことですね。 そうすることで、例えば 「人事」の時には どういうポイントを押さえれば それを読むことができるかを 明示することによって、 私のエントリーを読む前に 皆さんが自分で分析できるように なればいいなと思います。 かみぽこに頼らなくても ジャーナリストに騙されず 「政局」が読めるようになれる、 そんな理論・方法論を まとめたいということです。(笑) そして、この 「日本政局学構築プロジェクト」ですが、 最終的には、本にでもなればと 思ったりしてます。 語弊を恐れず あえて挑戦的に言えば、 新聞社政治部で 新人研修の教科書になる本に するつもりです。(苦笑) うひょひょ。。。 それでは、またね ------------------------------------------- 「かみぽこ政治学」バックナンバーはこちら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月04日 11時32分26秒
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