きんぎょ警報！～金魚飼育日記～

一日に3匹ずつぐらい★になってしまうんです。

毎日掃除や部分換水をしますし、週末には大胆に8割ほどの水を
換えてみましたが、状況は改善しませんでした。


もしかして…と思い、pHを測ってみるとやはりpHが下がっていました。
試験紙は捨ててしまったのでお見せできないのですが、
pH5.0を切るぐらいになっていたんです。
※私の住んでいる水道水のpHは7.5程度です。

やはり…というのも、​先日の記事​でご紹介したように、
別のメダカ稚魚容器がうまく行っていなくて
pHを測ってみるとかなり下がっていた、ということがあったのでした。

その先日の記事ではpHを上げるための対策として「かきがら」を導入し、
見事にpH上昇効果を発揮、調子を持ち直しました。

​​
↓使ったのはこちらのかきがらでした。


スドー　特選かきがら　大つぶ　750ml（150ml×5袋）　関東当日便


今回もかきがらを使っても良かったのですが、
後学のために、また別の方法をとりたいと思います。

使うのはこちら、ニッソーの金魚・メダカ　酸素ぷくぷく。


ニッソー 金魚・メダカ酸素ぷくぷく(16錠入)【NISSO(ニッソー)】

いわゆる酸素を出す石ですね。
各アクアメーカーからも発売されていますし、100円ショップや
ホームセンターのプライベートブランドからも出ています。

こういった酸素を出す石系の商品は、
生体へ影響を及ぼす可能性があることもあって
一般的な評判は…賛否両論あります。


酸素を出す石の原料に用いられる過酸化カルシウムは、
水に触れると水酸化カルシウムと酸素に分解されます。

水酸化カルシウムとはいわゆる消石灰と呼ばれるもので、
強塩基性を示す物質であるため
水のpHを上昇させる（水質をアルカリ性に傾ける）効果があります。

また、カルシウムが水中に供給されると水の硬度も高くなるため、
飼育容器の水量によっては水質を大きく変えてしまうことがあり、
また生体の種類によっては育成に害を及ぼすこともある、といわれています。

金魚・メダカ　酸素ぷくぷくのパッケージにも、「中型以上の魚、
海水魚、古代魚（アロワナ・ナマズ等）には使用しないでください。」
「エビやカニ等甲殻類にご使用される場合、水質の変化にご注意ください。」
と注意書きがあります。


私はこの金魚・メダカ　酸素ぷくぷくを、何かあった時のためにと思って
一応買い置きしていたのですが、購入した後になって過酸化カルシウムに
上記のような作用があることを知り、ずっと使えずにいました。

でも、pHがものすごく下がってしまった飼育容器があるので、この際
この商品のデメリットを逆手にとって、アルカリ性の水質に近づけるべく
導入してみよう！と決意しました。

この商品で本当に水質が変わるのかどうかも、
この目で確かめたいですし。


この睡蓮鉢の水量は23リットル。
パッケージに書かれた使用料の目安を見ると、この水量であれば
3錠ほど投入するようですが、怖いのでまず1錠だけ入れます。



酸素の供給は毎日の足し水・換水で間に合っていますので、
pHがゆるやかに上昇してくれさえすれば大丈夫です。

というわけで、前日の夕方、
白色のかわいい六角形の石を1つ、睡蓮鉢にポトリ。



一晩待ちます。

～12時間後～

朝になり、早速pHを計測。

【石投入前（前日）】（親指の先が前日の測定値だと思ってください）


【石投入後（今日）】


確かにpHが上がっています。
1.0程度の上昇。

かきがらを投入した時と同じような効果が得られました。
（酸素を出す石には水質を浄化する効果はありません。
pH上昇において同様の効果が得られた、という意味です。）


肝心の稚魚はどうでしょうか。

ここ最近は、毎朝2匹程度★になった仔を発見していましたが…

1匹だけひっくり返って泳ぐ子を発見。



しかし、生きてはいます。
落ちた稚魚は1匹もいませんでした！

本当に良かったです。


実は、グレーの睡蓮鉢の隣に並べたブラウンの睡蓮鉢も、
時折稚魚が★になることがあったので同じく前日に1錠だけ入れていました。



【石投入前（前日）】（親指の先が前日の測定値だと思ってください）


【石投入後（今日）】


写真だと少しわかりにくいのですが、こちらも1.0程度上昇しました。

こちらのブラウンの睡蓮鉢に関しても、ひっくり返り気味の稚魚が1匹いましたが
落ちた仔はいませんでした。


朝の様子は上記のような感じでした。

ちなみに仕事から帰宅して、夕方にまた様子を見てみたところ
ひっくり返り気味の仔は相変わらずいましたが、1匹も落ちていませんでした。


どうやら、我が家のメダカ稚魚に関しては
アルカリ性寄りの水質でないとダメそうだということが分かりました。


同じようにメダカの稚魚が落ちる件、水のpH低下で悩んでいる方には、

デメリットを考えると普通にかきがらの方をおすすめしたい気持ちもありますが、
もしも「家に過酸化カルシウムを配合した酸素を出す石がある」というのであれば
目安量よりも少量を導入してみるのもアリなのではないかと思いました。

もちろん、生体の種類を吟味し、投入後の生体の様子を
よく観察できる場合に限りますよ。
生体に異常が起こったらすぐに石を取り出す必要があります。


余談ですが、ブラウンの睡蓮鉢には育成メッシュの中で
隔離飼育している稚魚が1匹います。




GEX　メダカ元気　育成メッシュ　丸型　関東当日便

体が歪んでいるため上手く泳げずにいたところ、こうして
隔離してみたら元気になりました。

体は歪んでいても餌をよく食べますし、
体色の青色もとても素晴らしいので大好きな個体です。


↓この記事で使用していたpH試験紙はモノタロウのものです。

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