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那央ちん

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2006.06.29
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この間の日曜日に、町内対抗バレーボール大会があった。
この町内対抗バレーボール大会に、ダンナと張り切って参加したが、
どうやらダンナは張り切りすぎて、腰を痛めたらしい。
それで、平次の散歩は無理だと言うのだ。

二人で散歩に行くときは、ワタシが金太郎でダンナが平次の担当。
平次のリードは、持ち手が金具から三分の一の短い所と端っこの長い所と二つ付いている。
身長163センチのワタシなら持ち手の短い所でちょうど良いのだけど、
身長180センチのダンナには短いようで、いつも長い所を持ち、
興奮してあっちこっち行こうとする平次に、いいように引っ張られている。
健康な肉体ならこの引っ張りに堪えられるが、痛めた腰では自信が無いらしい。
そんなことでここ何日か、ワタシが平次の担当になっている。

ワタシはリードの短い所を左手で持ち、右手で長い所を持つ。
それで平次が変な動きをしようもんなら、右手に持った長い所でバシッとやるのだ。
大体これで制圧ができる。
しかし奴もたいしたもんで、慣れてくるとヒラリとかわしたりする。
かわされるとワタシも熱くなり、めちゃめちゃにリードを振り回す。
・・・これの繰り返し。

優雅に金太郎とワタシの前を歩いていたダンナは、振り返って言った。
「お前、猛獣つかいみたいやね。」
確かに、その表現に間違いは無いなと思った。
平次は「猛獣」と言っても過言ではない。







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Last updated  2006.06.29 11:42:12
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