田舎の青空、久しぶり
早朝、土砂降りだったがその後天気は回復し、久しぶりの日曜日の青空は、暑いけど爽やかだ。小生今は、2度目の介護。と言っても女房ひとりでトイレはできる。お風呂は危ないので介助が必要。以前、おふくろを介護していたときは、それこそ戦争みたいだったな。まだ独身で炊事、食事の介助、洗濯、お風呂に入れることができないので体をふいてやること。そのころはというと、田舎なので介護施設などなく自宅での介護が当たり前だった。介護用品も今ほどの充実はなく、悲惨な状況で(笑)毎日ほぼ24時間介護してましたよ。介護するにあたっていろんなことがあり、男の小生が介護するわけだからおふくろも色々思うことがあっただろうと思う。こんなこともあった・・・真夏の早朝、お漏らしして敷布団の上に防水シートを敷いてはいたのですが、なんせ物があまり上等とは言えず、布団に染みてしまった。貧乏家庭の小生の家は、おふくろの敷布団は4枚しか無かった。度々のお漏らしで4枚をローテーションで((笑)、お風呂にもっていって洗ったものだが、あれって水を吸うと凄く重たくなるんですよね。大変大変((笑)。だけど、真夏ということもあり、乾くのが早く助かった。一時期、痴呆状態になり、便秘に苦しんでいたおふくろは、自らの指をおしりにいれ、出そうとしたんだろう、その指についた物を壁に塗り付けていた((笑)。そういう時は、いったいこの介護がいつまで続くんだろう・・・と思ったものだ。下の世話もホントに真夏は大変ですよ((笑)。床ずれもあったなあ。病院からお薬もらってつけかえたりと。正直、毎日2時間程度の睡眠だった。寝返り介助が必要だったから。着替えさせは案外とうまくできた。実は、仕事でカトリックの某介護施設に仕事で出入りしていたこともあり、シスターや寮母さんがやっているのを見るとはなしに見ていたんだろう、割と上手にできたものだ。結局、最後は自宅で看取ったが、穏やかな顔で逝った。一冊の本が書けるぐらいの様々な出来事があった。たったひとりでの介護・・・自宅介護は、仕事も犠牲にしなければならず、収入も途絶えてしまう。今現在、世の中に一体どれくらい自宅でたったひとりで介護している方がいるんだろうか。自宅介護は本当に大変。介護施設で働く人は給料が出るけど、自宅介護の場合はないのだから。介護する側のケアーも本当に大事だ。精神的にも参ってしまう。イライラがつのってついつい当たり散らしてしまう。手前みそだが、よくぞ我慢できたなと思う。今こうして書いていても、ホントにそう思う。たまに報道で、いわゆる介護疲れ、の果てに悲しい事件を聞くがわかるような気がする。だけどそれやってしまっては後悔だけだ。小生はその後こう思った。それはそのように起きてきてそのような体験をしただけなんだと。だから今の女房のことも、そのように起きてきてそのような体験を今している。ただそれだけ・・・と。自宅介護は、あらゆる方面の支援が得られれば積極的に利用した方が良いと思う。小生の時は、そんな知識がなかった。自宅介護は、孤独な闘いともいえるかもしれない。ひとりで抱え込むのはできたら避けたい。死は間違いなく等しく訪れるが、生きてる間は精一杯生きたい。介護される側も精神的に疲れ果てていくかもしれないので、内面の介護も必要だ。