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明日は体育大会の日だ。
今日は朝からかなり強い雨が降っていて、昼からの準備もあまりできなかった。 グランドの水はけはものすごくいいので、早いうちに雨があがったら十分にできると思う。 学校の体制としては、少々開始時間を遅らせてもやる方向でいくらしい。 本当に延期なんかせずに、明日やれればありがたい。 1年生の学年種目〈クラス対抗競技〉は「ムカデ競争」だ。 6つの班〈5~6人〉でリレーしていく。 私は、今週の火曜日から朝練を始めた。 それも、私が言い出したのではなくて体育委員の男子からの提案という体にしてみんなに知らせた。 体育委員の男子が「朝練をせなあかんから先生に頼んだ」ということに設定した。 私はそこで「朝練なんかせんでいい、どうせ全員集まれへんやろ」と反対したというところからスタートした。 もちろん体育委員の男子には、そのようにするということわ噛んで含めて説明した上でのことだ。 1日目、7時30分に開始なので、私は7時10分ごろにグランドに出た。 まだ誰も来ない。 20分ごろになって男子が3人やってきた。3人ともかなり眠そうだった〈笑〉 それから30分までの間に、三々五々集まってきて、初日は結局2人が来ないだけという結果だった。 私は、「ええとこ半分ぐらいかな」と思っていたので、内心ではとても喜んでいた。 しかし、帰りの会の時には、あえて体育委員の男子を叱責して 「全員そろってないやないか」と言ったりした。 これは完全な芝居なのだが〈笑〉 2日目は、初日に来なかった2人が来たが、女子が1人来なくてまた全員がそろわない。 「全員そろってこそ意味がある」 ということを通信などを使って、子どものこころに訴えかけていった。 「先生、なんでそんなにムカデに必死になるん?」と何人もの女子が聴いてきた。 私は、体育大会という行事を使って集団〈クラス〉を高めようとしている。 その為に最も効果的な場が「ムカデ競争」なのだ。 べつにムカデ競争が好きなわけでも何でもない〈笑〉 今の学校には、クラス対抗の応援演技も組み立て体操もない。 だから、クラスのまとまりを作るのはムカデしかないと判断したからだ。 「朝練に全員そろう」ということをテーマにして、クラスの協力意識を高めようと意図したのだ。 明確なビジョンの元に、綿密な計画を立てて子どもにいろんな側面からそれを投げかけていく。 そして、今日3日目、見事に全員が朝練にそろった。 32人が1人のサボリもなく、朝練に参加した。 これは素晴らしいことだと自負している。 体育大会で優勝するよりも尊いことだと思う。 今日のクラス通信では「ありがとう」の感謝の言葉を何回使ったかわからない。 〈例えは悪いが〉笛を吹いたら、その通りに子どもが踊ってくれた。 こんなありがたいことはない。 「朝練なんかイヤやな」 と大多数の生徒が思っていたと思う。 その気持ちを乗り越えて、全員がそろったということは賞賛に値すると思う。 よかった・・・。 これで明日のムカデ競争の結果など、全く関係なくなった。 元々、順位などは何位でも関係ないが・・・。 たとえ最下位になったとしても、私はほめまくる。 「朝練に全員がそろったのは15クラス中でウチだけや」と。 結果よりも過程が大切なのだと。 みんなのとった協力的な行動は素晴らしいものであると。 明日が楽しみである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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