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教え子のU(男性)は今年29才。
中学校時代の3年間とも、私が担任した。 今までに、3年間全て担任したという子は10人弱ぐらいである。 中学校時代は硬式野球のチームに入っていて、高校でも野球を続け、大学では阪神タイガースの林選手と同期だった。 大学を出てから社会人のチームに入っていたが、去年辞めてプロ野球のオリックスのキャンプに参加した。 それは選手としてではなくて、打撃投手としてである。 ローズやカブレラ相手に投げていた。 どうしても野球に関わる仕事がしたかったようだ。 しかし、正式には採用されずに4月から大学の野球部の先輩が経営している会社に就職した。 Uとは卒業後ほとんど会っていなかったが、2年前に私が前任校にいた頃に、ひょっこりと学校に訪ねて来てくれた。 学校が荒れている時期だったのでとても嬉しく、それ以後、定期的に会って飲みに行っている。 温厚でやさしく、体育会系で礼儀正しく、とてもいい好漢である。 そのUが、昨日結婚した。 結婚式に招待してもらい、梅田の結婚式場に出かけた。 お母さんに再会した。 お母さんは「肝っ玉母さん」というタイプの人で、とても協力的な方だった。 「ふ先生に3年間もってもらって本当によかったです」といつも言ってくれていた。 少々老けられたけども、全然変わってなくうれしかった。 相手の女性は小学校の先生である。 私が以前勤めていたY市の小学校に勤務していて、私も以前から面識がある。 式はホテルの中での教会で行われた。 賛美歌を歌うのが少々苦しかった(笑) それから披露宴が約3時間。 笑いあり涙もありで、とてもいい式だった。 最後に新郎のUが挨拶の中で、ご両親に「今まで好きな野球をやらせてもらってありがとう。それやのに野球で大成できなくてごめん」と泣きながら、自分の思いを伝えました。 私は今まで、いろんなことでUから相談を受けていたんですが、その時にも「こんなことやってられるのも両親のおかげです」といつも言っていた。 私はこのUの挨拶を聴きながら、涙をこらえるのに精一杯だった。 心やさしきやつ・・・。 それと、「両親に感謝」「こんなことしてられるのは両親のおかげ」ということを再認識させてもらった。 私の両親は87才と81才。 ありがたいことにまだ健康でいる。 これほどありがたいことはない。 「ありがとう」という言葉はなかなか言えないが、感謝の気持ちは絶対に忘れないようにしたい。 定番だけども、式の最後に2人の生い立ちがスクリーンに映し出された。 誕生時からずっと続いてきて、中学校時代になった時、卒業式でUと私とお母さんの3人で撮ったものを映してくれた。 「ふ先生、3年間ありがとうございました」のメッセージをつけて。 もう、こんなに嬉しいことはない。 思い出したら、今、また涙が出そうです。 教え子から結婚式に招待してもらえるというのは、先生という職をしていて「最高の栄誉」だと思います。 ありがたいことだと、心から感謝しています。 死ぬまでにあと何回かあったらいいなと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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