映画の話 ハッチング 孵化(映画館)
家族の闇を描いたフィンランド発のホラー映画。幸せで完璧な家族の動画を世界中に配信している美しい母と、そんな母の理想の娘になろうと我慢と努力を重ねるティンヤ。体操の大会が近いなか母の期待になかなか応えられず、追い詰められていたティンヤはある日森で何かの卵を見つける。卵を持ち帰り内緒で育てることにしたが、卵はだんだんと大きくなっていき、孵化をはじめる。そこから産まれた未知の生き物が、ティンヤの抑えつけていた幼くて残酷な願望を明らかにし、完璧な家族の崩壊が始まる。ネタバレになるのであまり詳しく書けないですが、あまりひねりのない展開でした。そのままやったらオモロくないやんって思ってしまった。実は…とか、こう見えて…とかがなくても面白い映画もありますが、そのままの展開で納得させてくれるでないとね。まぁまぁムゴいシーンとか、気持ち悪っ!てシーンもありますが、なによりも怖いのはママですよ。あれこそ狂気です。結局は情緒不安定な中年女が1番怖いっていうね。ティンヤは、役柄的にかなり痩せてるのか怖いけど、北欧の少女独特の美しさが凄い。絵画みたいに綺麗な顔立ちでした。ある程度の不気味さや、ドキドキ感もあるのでホラー初心者の方は怖がれる作品だと思います。★★☆☆☆