映画の話 ベイビー・ブローカー(映画館)
育てられなくなった赤ちゃんを匿名で置いていくことができるベイビーボックス。ある雨の日若い女性がボックスに赤ちゃんを置いていった。しかし施設の職員のドンスと潰れかけのクリーニング店を営むサンヒョンはその赤ちゃんをこっそり連れ去ってしまう。2人はボックスを利用してベイビーブローカーをしていたのだ。赤ちゃんを売るための旅に何故か捨てたはずの母親も加わり、さらにブローカーの2人を逮捕しようと女刑事コンビも後を追う、それぞれの思惑が交差する旅が始まる。「万引き家族」韓国版って感じですね。倫理観を問うというか、必要悪?犯罪だけど人のためになってる、皆んなが幸せになればいいじゃないか的なことってあるよねってことなのかな?正義だけでは割り切れないということを観客に問いかけてくるようなテーマなんだと思います。万引き家族はやっぱり日本の話なので、生々しかったけど、こちらは映画として観れたかな?ただ、間違いなく韓流びいきの私ですが、是枝監督作品としては、樹木希林と安藤さくらの分だけ日本の勝ちだと感じました。今回はロードムービー的な感じなのが観やすかったですね。移動していくごとに変化していく気持ちとか関係も良かったです。犯罪者なんだけど、絶対悪人じゃない感じがソン・ガンホは流石の演技でした。すれた売春婦がIUちゃんって無理あるやろー?と思ってたけど、意外とハマってたし、カン・ドンウォンの大人子供みたい雰囲気も合ってた。深刻なテーマだし、終わった後若干考え込んでしまうけれど、観ておくべき映画だと思います。ぜひ、映画館で集中して観てほしいですね。★★★★☆万引き家族 通常版DVD [ リリー・フランキー ]価格:4142円(税込、送料無料) (2022/6/28時点)楽天で購入