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テーマ:映画館で観た映画(8781)
カテゴリ:映画
過去に癒えない傷を抱えるシルヴィアはソーシャルワーカーとして働きながら13歳の娘とニューヨークで暮らしていた。ある日同窓会で若年性認知症を患うソールと出会う。誤解のため最初は頑なな態度を取っていたシルヴィアだったが、姪に頼まれソールの面倒をみることになった。次第にお互い惹かれあっていく2人。ソールの病気、シルヴィアの過去など、困難や傷を持つ者同士が支え合いながら歩み始めていく。 痛い話でしたね。 心が痛い話。 シルヴィアの過去は、そんな壮絶に不幸な人生ってあるの?って思ってしまったし、 ソールの病気も想像しただけで怖くて、悲しいです。 ほんで、娘がいい子過ぎるやろ。 そこだけが救いでしたね。 主役のケツアゴ姉ちゃんこと、ジェシカ・チャスティンは私の好きな女優さんの1人なんですが、 今回の神経が擦り減って、余計に過敏で神経質になっている役がとっても上手でした。 めちゃくちゃ掃除しまくるシーンの手の動きや表情が彼女の精神状態を見事に表現していました。 ここまでてお分かりと思いますが、暗いし、痛いし、楽しいという種類の映画ではないです。 でもたぶん良い映画です。 感動とも違って、これを観て前向きになるみたいな押し付け自己啓発ものとも全く違います。 私が苦手な「何が言いたいねん」系だとは思うんですが、観た時の私の精神状態の問題かな? すごく心にじんわり刺さってきたんですよね。 傷ついたことも、悲しい現実も、抗えない未来もどうすることもできないけど、とにかく今は大事な人たちと大事な時間を生きようと思わせてくれる作品でした。 おすすめできるかは少し微妙なのですが、人生というものを考えるタイミングの方にはいいかもしれません。 ★★★☆☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.05.17 00:00:16
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