それは、12月のある夜のことでした。仕事を終えて電車を乗り継ぎ、いつものように駅を出て、家の方へ続く階段を登っていた時のことです。ふと、夜空を見上げると満月でした。でも何か月がぼやけて見えたのです。何の気なしに、眼科でする視力検査のまねをしてみました。するとどうでしょう、右は満月1つですが、左目で見ると、月が5つ位重なってぼやけています。これは、何かおかしいなあと思い、翌日眼科を訪ねてみました。
先生曰く、「〇〇さん、2月の時からかなり白内障が進んでるね、手術するしかないよ」「が~ん・・・」です。その時、思いました。手術したら、きのこが良く見つけられるようになるかも知れないなあ、と。早速予約したのは言うまでもありません。その手術日が17日の火曜日でした。
▲正直、とても怖かったですね、目にメスを入れられるというのは。失明することもあります等と術前のカンファレンスで脅かされたりして。ても、いざ手術が始まると、楽なものでした。手術する左目だけは、光が見える状態で、まるで水中から、太陽を見ているようでした。光がキラキラ輝いている中で、何か映画「アバター」のラストシーンを見ているような幻想的な光景を眺めているうちに、15分程で終わっていました。これは、その晩の情けない姿です。
翌日、病院に行って、眼帯を獲ってもらいました。僕の左目は、極度の近視でそれに乱視と老眼が加わり、白内障が進行しているという、どうしようもない状態でした。術後、それがすっかり解消してしまいました。世の中が、すっかり明るく見えるようになって、驚きです。
昨日は、メガネの左のレンズの度を大幅に落としました。これは、一時的な修正ですが、何と1.2まで見えるようになりました。メガネは正式には、3ヶ月後に目が落ち着いたら作りなおすことになりますが、どうでしょう、これで今まで見えなかったお松が見つけられる様になるかもしれません。こりゃたまげた。