納籠かな
小さなせせらぎに向かって倒れ込んだ木には、ムキタケが沢山。前日が雨だったせいか、ややくたびれた感じ。収獲に関係なく、こんな景色に出会えると胸が高鳴りじわじわと気力が増してきます。出始めクリタケの愛らしさは格別。この形と色合いは、人々がイメージする「ザ・キノコ」に近いのでしょうか。直売所に並んでいると、手に取る人が多いと聞いたことがあります。「粒なめこ発見」と喜んでいると、「最初にこんなの見つけると、往々にして後が続かないことがあるんだよね」と相方の言葉。それが現実となって、今季のなめこはこの一か所だけとなりました。なめこが無いならヒラタケに移行、立ち枯れや倒木を巡りながら歩き回り、歓喜の声を上げる私。下写真のヒタラケはあと三日ほど待ちたいところではありましたが、遠征できるのはこの日だけなので、小粒なものだけ残して頂いてきました。すっかり終ってしまった舞茸。この山に来るのはいつも晩秋、時期を合わせたら舞茸も採れるんだと初めて知りました。慌ただしい実家での日々を何とがしのげたのは、晩秋きのこ探索の楽しみが待っていたから。この遠征の前に、いつもの山に出かけて納得のチャナメツムタケを、里山で、予想していなかったほどのアカモミタケを収獲。疲れていた体は、清麗な山の空気に洗われて生き返ったような心持ちに。山菜から晩秋きのこまで、介護の合間をぬって今年も沢山遊びました。来月になるとまた帰省なので今季のきのこ散策はこれでおしまい。来年の山菜を夢見ながら母と過ごしてきます。