一壷春宮崎の蔵、古澤醸造さんの焼酎、一壷春です。 日向の国・宮崎の焼酎 太平洋の黒潮あらう日南、燦燦と輝く 太陽の恵みに育まれた唐芋の風味が生きた古老の味 本場いも焼酎の逸品。 裏ラベルです。 ここからの内容が難しい。 何用厳棲隠姓名 [何を用(も)って厳棲して姓名を隠せる] 一壷春酎可忘形 [一壷の春酎(しゅんちゅう) 形を忘る可(べ)し] 伯倫若有長生術 [伯倫若(も)し長生の術あらば] 直到如今酔末醒 [直ちに如今酔いて末(いま)だ醒めざるに到らん] 漢文は、高校で習ったきりです。 ちんぷんかんぷんです。 訳もあります。 どうして山奥に住んで姓名を隠しているのか、春の濃い酎が壱壷あれば自分自身を忘れることが出来る。 劉伶にもし長生の術があれば、今までずっと酔ったまま醒めずにいることだろう。 おいらが思うに、要するに、春(きっと花見で飲むんじゃないかな)に、一壷の焼酎があれば、もう嫌なことも全部忘れて、いい気分になれる。 不死の人がいるなら、その人は、ずっと酔っぱらったままだろう、ってことでしょうか。 劉伶(りゅうれい)って、昔の中国の賢人の一人ですが、いつも酔っぱらっていた人のようです。 うん、こういう人、いますね。 呂律が回らない口で、的を得たアドバイスをくれる人です。 おいらも、そういう人になりたいなぁ。 でも、いつも、酒臭いって嫌われると思います。 あ、ずれました。 古澤醸造さん、ひとり歩きが有名です。 この一壷春は、甕壷で3年寝かせた焼酎です。 一口、口に含んだ感想は、とにかく柔らかい焼酎です。 マイルドという言葉は、なんか、どっち着かずの感じがして、おいらは、あまり好きではないのですが、この一壷春は、マイルドの王道をいきます。 どうして、こんなに柔らかいのかな。 濃い目の焼酎にしても、ピリピリ感が全くありません。 苦味・渋味という複雑系の味わいではないのですが、ピュアの飲み口の中に、ほのかな甘みと苦味を感じます。 これで、黒麹というのも、信じられませんね。 ゴリゴリのボディの黒麹焼酎をお望みの方には、少々物足りないかもしれませんが、おいら的には、こういう焼酎は一本置いておきたいです。 ストレートで飲んでも、柔らかい。 カッときたり、ピリピリしないのです。 ある意味、恐ろしい焼酎です。 呑みすぎて、裏ラベルにあるように、可忘形(自分自身を忘れることができる)焼酎ですね。 可忘形っていい言葉です。 とことん飲めて、嫌なことを忘れることができる焼酎のことを、可忘形焼酎ってネーミングにしてみよう。 おいらの独断ですが、☆☆☆☆☆ いっちゃえ~。 おいらがもし、居酒屋を開くなら、この一壷春をボトルキープ用の焼酎にしたいと思います。 【製造元:古澤醸造合名会社】 【原料:甘藷(宮崎の蔵は、さつま芋っていう表記を嫌います)】 【麹:米麹(黒麹)】 【蒸留:常圧蒸留】 【アル度:25度】 ↓一升瓶もあるのですね。 甕壷仕込 甕壷貯蔵一壷春1800ml ジャンル別一覧
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