2022/10/30(日)07:10
10月は、里親月間です(その2)
令和4年10月29日(土)
この日は、午前中は、岐阜市内で開催されるの里親普及啓発行事に参加して、里親さんのお話をお聞きしてきました。
会場は、岐阜市内のホテルです。9時半受付開始ですので、8時に家を出て、高速道路を使わずに国道を走って向かいました。47キロの距離、約1時間30分かかりました。
新型コロナの感染対策のため、広めの会場です。
今回も、貴重な体験談を聞くことができました。
詳細は、書くこと能わず、ですが、とてもいいお話だったので、エッセンスを。
その里親さんのところで暮らしている高校生の男の子のお話です。
毎朝、里母さんはお弁当をしっかり作って、さらに授業後の部活動のためのおにぎりも作って、学校に送り出していたそうです。
ところが、男の子が学校に通ってきていない、それも一週間ぐらい休み続けている、と学校から里母さんに連絡がありました。
男の子に聞くと、ガールフレンドのところに行っていて、学校はサボっていた、ようです。
あのお弁当とおにぎりはどうしていたの?と里母さんが問うと、「駅で弁当の中身を捨てていた」と。
里母さんは、ショックを受けました。
結局、その男の子は高校を中退し、里母さんのところから出て行ったそうです。
里母さんは、「私の育て方が悪かったのかな?」と自問しました。
その男の子は、その後、事件を起こして警察のお世話になったそうです。
警察からの連絡は、実親ではなく、里母さんのところに。彼が里母さんの連絡先を警察に伝えたのでしょうね。
というのも、この里母さん、里母さんのところに来た子どもたちには、何かあった時の連絡先として、里母さんの電話番号を暗記するようにしていました。
里母さんの電話番号を覚えていたのでしょうね。
警察から連絡をもらった里母さん、面会はできなかったのですが、おにぎりを差し入れたそうです。
数日後、その男の子が、「里母さんのおにぎり、久しぶりに食べました。懐かしくて、おいしかった。」とSNSにアップしたそうです。
おにぎりのこと、忘れてなかったのですね。
その後、男の子は厳しい環境の中で20歳になりました。
住むところも安定せず、ある日、「寝るところがないから、1日だけ泊めてくれない?」と男の子から里母さんのところに電話があったそうです。
里母さん、喜んで迎え入れました。
結果、1日だけでなく、1年居続けることになったそうですが。
その男の子、里母さんのところで、生活を立て直して、自立していき、その後、結婚して子どもがいる生活を営んでいるそうです。
里母さんは、高校生の時には失敗したと思った里子さんの養育だったのですが、もう少し長い目で見ると、一人前の大人に育ったから、里子さんの子育てはうまくいったのかも知れない、と思ったそうです。
その場、その時には、うまくいかないように見えても、里子さんときちんと向き合って養育をしていれば、見えないところできちんとつながることができていて、長い目で見れば、うまくいっていることもあるのかもしれません。
突然の宿泊の申し出です。
20歳を超えていれば、児童相談所から里親手当などが1円も出ないのですが、暖かく迎え入れた里母さんの懐の深さ、大きさに、感銘を受けました。
里親さん皆さんの養育のご苦労、本当にすごいなぁ、と思います。
里親さんの体験談に外れなし、ですね。
お昼から、もう一つの勉強会です。
ランチを食べる時間がありません。
コンビニの肉まんをかじりました。
今回は、ローソンです。
みかわ牛すき焼きまん、お値段高めの297円(税込み)。
中は、ドロドロの餡です。
肉がゴロゴロというのではなく、ドロドロです。
牛すきの煮汁をゼラチンで固めたような感じ。肉の食感をあまり感じません。
300円近いお値段からはちょっと、期待外れ。
午後からは、名古屋市の子どもの権利相談室「なごもっか」の実践報告会です。
前の職場の関係者の方が多数出席されていました。
いじめとかがあって、悩んでいる子どもたちの相談室です。
相談者も半数以上が子ども本人から、だとか。解決策をすぐに提供するのではなく、子どもと一緒に考えながら、解決策を導き出していく、という取り組みをされているそうです。
午後4時近くに終了。
先輩二人から、お茶に誘われました。
大須のレトロな喫茶店。
落ち着いたいい雰囲気です。
コロナ禍でなかなか会えなかった先輩方です。
積もる話を色々と。
なかなか充実した一日でした。